【インクルーシブ群馬フォーラム】

特定非営利活動法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議主催のインクルーシブフォーラムが高崎市内で開催され、私も参加してきました^ ^

DPIの崔さんに会うたびに「群馬でイベントやりましょう!」としつこく絡み続け(笑)実現したフォーラム。DPIの皆さん、ありがとうございました!

第 1 部 のバリアフリー映画「インディペンデント リビング」の上映では、聴覚や視覚に障害のある人でも障害のない人と同様に映画を楽しめるように、バリアフリー字幕(セリフ部分だけでなく、泣く・笑うなどの感情を表す音、靴音などの人が立てる音、雨や風の音などの背景や、BGM があることも字幕で表示されます)や音声ガイド(その場面の説明や、登場人物の動作や表情などセリフは表しきれないものを解説する音声)を付けて映画が上映されました。

私も音声ガイドを体験させていただき、目をつぶって映像をイメージしながら楽しませていただきました。

年間に公開される映画は約1200本と言われていますが、そのうちバリアフリー対応のものはわずか100本ほどしかないそうです。

障害者差別解消法の改正では民間事業者にも合理的配慮の提供(障害のある人が、障害のない人と同じように活動できるようにするための支援や環境整備)が義務化されますが、映画の事例をひとつとっても、受付や売店の配慮、座席の配慮、バリアフリー字幕や音声ガイドの有無など課題が多いことがわかります。

最近はインターネットで座席予約をするのが当たり前になっているけれど、テキスト読み上げ機能に対応していないので視覚障害者にとっては利用しにくくなっています。

法改正を受けて、社会全体で合理的配慮について考えていく必要がありますね!

そして、映画の内容も目から鱗でして、、。
重度の障害があっても地域で自立して生活できるように必要なサービスを提供する【自立生活センター】を舞台にしたドキュメンタリーですが、自立の本当の意味や障害者支援とは何かを改めて考えるきっかけになりました。
「自立」は独りで生きていくことではなく、信頼できる誰かと支えあいながら、自分の人生を選択していくこと。
自立生活には様々なリスクや責任が伴うこともあるけれど、それでも自分の人生を自由に生きたいという障害当事者の懸命な姿やそれに関わる家族や介助者の葛藤や変化といったリアルな人間模様は、障害の有無に関わらず「生きる力」がいっぱい詰まった映画でした。

この自立生活センターは全国に121ヶ所(2019年時点)あるそうですが、なんと群馬県内には1ヶ所しかないとのこと。家族による介助と事業所の利用だけではなく、障害当事者が地域で自立した生活をおくるという視点を群馬でも広げていきたいですね。
▼インデペンデントリビング公式サイト▼
https://bunbunfilms.com/filmil/
▼自立生活夢宙センター▼
https://www.npo-muchu.com/

後半のパネルディスカッションでは、パネリストの木暮奈央さん(ココフリ群馬)、石川京子さん(笑って子育てロリポップ)のそれぞれの活動を伺いながら、文化芸術を楽しむための合理的配慮についてみんやで考えました。

やはり大きいのはトイレ問題。地域のお祭りやイベントなど車椅子が利用できるトイレがあるかどうか、ユニバーサルシートがあるかどうかで、参加意識が全く違うそうです。
公共施設や観光地、地域のイベントのバリアフリー情報やトイレ情報がもっとわかりやすく共有できる仕組みが必要ですね。
あとは健常者の意識の問題。合理的配慮について知らない人、関心のない人がまだまだ多いので、周知啓発はどんどんやっていかないと!
というわけで、さっそく次回の開催も崔さんにお願いさせていただきました^ ^
(またしつこく頼み続けますw)

▼ココフリぐんま▼
http://www.gunmamagic.sakura.ne.jp/kokofurigunma/
▼笑って子育てロリポップ▼
https://lollipop-club.com/