視察報告(2日目)

小川あきら です。

視察報告2日目。

午前中は、相馬市を訪問し、松川浦付近を視察してきました。

相馬市は、福島第一原発の北報告に位置している市で、

すぐ隣の南相馬市は、一部避難地域に指定されています。

相馬市では、市長のリーダーシップのもと、いつ避難指示がでてもいいように、

市内の災害時要支援者(高齢者、障害者など)の把握と、

その方々の自宅に1台ずつ担架を用意したとのこと。

トップのリーダーシップの大切さを改めて感じました。

また、『相馬市復興ビジョン』というのもいち早く策定し、

津波の被害にあった地域の土地に利用制限をかけたり、

メガソーラーを設置し、原発に頼らないエネルギー政策を目指したり、

避難者が経済的負担をなるべくかけずに、失った家を取り戻せる施策などを

検討しているということでした。

相馬市長さんの発想力と実行力にも感服です。

その後、津波の被害にあった松川浦へ。

住宅地であった場所は、今は瓦礫が片づけられ、家の基礎しか残っていません。

そこにあった町の風景がどんどん忘れられていってしまいそうです。

午後は、福島県の県中建設事務所を訪問。

県内の、公共物(道路やダム、公共施設など)への被害の状況と

その対応について説明した頂きました。

道路については、現時点でほぼ復旧がすんでいるとのこと。

しかし、県中事務所のある郡山市では、市役所や学校、体育館などの

公共の建物の被害が大きく、拠点が定まらずに行政機能に多少の支障が

生じてしまったそうです。

(県中事務所自体も、被害にあって、今は仮の事務所で活動しています。)

非常時の拠点となる場所の確保・耐震化も必要です。

視察報告(1日目)

小川あきら です。

8月8日~9日、会派で福島県に視察に行ってきました。

最初に訪問したのは、避難所になっているあづま総合運動場。

福島第一原発の3号機が爆発した際に、多くの人々が避難し、

最高で約2500名が非難していたそうです。

現在は300名程度が避難しているということで、

施設もきれいで、落ち着いた雰囲気でした。

体育館の中には、段ボールで仕切れらた個人スペースが設けられています。

施設管理者のお話では、今年中には、避難所を閉鎖できるようにしたい

とのことでしたが、実際には、避難者が所属する各市町村での、

仮設住宅や借り上げ住宅への居住の手続きがバラバラなので、

全員が避難所を後にするには、まだまだ時間がかかりそう‥。

群馬県からは4名の職員が、派遣されています。