小川あきら です。
視察報告2日目。
午前中は、相馬市を訪問し、松川浦付近を視察してきました。
相馬市は、福島第一原発の北報告に位置している市で、
すぐ隣の南相馬市は、一部避難地域に指定されています。
相馬市では、市長のリーダーシップのもと、いつ避難指示がでてもいいように、
市内の災害時要支援者(高齢者、障害者など)の把握と、
その方々の自宅に1台ずつ担架を用意したとのこと。
トップのリーダーシップの大切さを改めて感じました。
また、『相馬市復興ビジョン』というのもいち早く策定し、
津波の被害にあった地域の土地に利用制限をかけたり、
メガソーラーを設置し、原発に頼らないエネルギー政策を目指したり、
避難者が経済的負担をなるべくかけずに、失った家を取り戻せる施策などを
検討しているということでした。
相馬市長さんの発想力と実行力にも感服です。
その後、津波の被害にあった松川浦へ。
住宅地であった場所は、今は瓦礫が片づけられ、家の基礎しか残っていません。
そこにあった町の風景がどんどん忘れられていってしまいそうです。
午後は、福島県の県中建設事務所を訪問。
県内の、公共物(道路やダム、公共施設など)への被害の状況と
その対応について説明した頂きました。
道路については、現時点でほぼ復旧がすんでいるとのこと。
しかし、県中事務所のある郡山市では、市役所や学校、体育館などの
公共の建物の被害が大きく、拠点が定まらずに行政機能に多少の支障が
生じてしまったそうです。
(県中事務所自体も、被害にあって、今は仮の事務所で活動しています。)
非常時の拠点となる場所の確保・耐震化も必要です。