前橋の絆

小川あきら です。

昨日は、前橋公園一帯で、東日本復興のチャリティーイベント

『こころひとつ。響け日本!前橋の絆』 が開催されました。

私は、前橋青年会議所のブースでお手伝い。

復興への祈りを込めて、たくさんの方がキャンドルにメッセージを託してくれました。

子供たちも思い思いのキャンドルを作成してくれました。 

バザーブースでは、いわき市・石巻市の物産を販売。

その中には、震災後の大津波が襲った石巻の「希望の缶詰」の姿もありました。

工場の瓦礫の下から発掘され、救援物資が届くまでの数日間、

多くの人々を救った「缶詰」です。石巻の海の幸が詰まった「笑顔がこぼれる美味」。

石巻の漁業が復活するまで、この缶詰はもう作ることが出来ません。

本当に忘れられない味となりました。

日が沈むと、福島県いわき市から贈られた「東北の火」が、

5000個を超えるキャンドルにともされました。

復興への願いを込めて、一つ一つ作成されたキャンドルです。

本当に感動的な、幻想的な空間となりました。

NHKスペシャル「東北 夏祭り ~鎮魂と絆と~」

先日NHKで放送されたシリーズ東日本大震災

「東北夏祭り ~鎮魂と絆と~」の再放送を見ました。

夜中に何気なく見始めた番組でしたが、

本当に見てよかったと思える、感動的で胸が熱くなる番組でした。

被災地には、町ごと全部流されてしまった地域もあり、

自分たちの生活もまだまだ安定しない状況なのに、

「震災で亡くなった家族や友人の霊を弔いたい」

「祭りを通してもう一度地域の絆を取り戻したい」と、

支えあって、協力しあって、祭りの伝統を守ろうとする住民たち。

陸前高田の「動く七夕」、石巻市の灯篭流し、

相馬市・南相馬市の「相馬野馬追」などが取り上げられていましたが、

家族や友人を、震災でなくされた方たちが、悲しみをぐっと我慢して、

祭りを成功に導く姿、住民がそれぞれの思いを抱えながら、協力しあう姿に、

ただただ胸が熱くなります。

祭りの意味や地域のつながりを改めて考えさせられる、そんな番組です。

私も5月に自分の目で見てきましたが、

あの、陸前高田の町を、津波で何もなくなった瓦礫の町を、

綺麗に飾りつけられた山車がひかれていく。

音も明かりも何一つないかつての町の中で、

住民たちが取り囲む山車が煌々と輝いてまっすぐに進んでいく映像からは、

無念や悲しみや、希望や願いなど、様々な感情が伝わってきました。

鎮魂と、この町でこれからも頑張っていくんだという決意と。

明日は前橋の絆です。

復興への祈りを込めて‥おやすみなさい。

実るほど‥。

小川あきら です。

お墓参りをかねて、実家に帰省してきました。

千葉では間もなくお米の収穫時期を迎えます。

群馬とは違って、早場米を生産しているため、

8月の終りから収穫が始まり、9月には出荷となります。

今年は、もっぱら放射能の影響が心配されていますが、

8月11日の検査では、千葉県の、鴨川・南房総・館山で収穫されたお米から

放射性物質は検出されなかったという結果がでました。

お米を作っている父も、とりあえず、ほっと一安心‥。

これから群馬を含め、各地で順々に検査が行われていく予定です。

 父です。

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』

議会基本条例の勉強会

小川あきら です。

本日は、臨時議会の後、議会基本条例の勉強会に参加しました。

講師は法政大学の廣瀬克哉教授。

昨今、政治や議会に対する信頼が低下しています。

私も稀に、「議員さんてなにしているの?」 とか、「県議なんて暇でしょ?」 と

聞かれることがありますが、少なくとも、弁護士業をしていた時よりも忙しい

毎日を過ごしています。

議会とは何をする機関なのかを、もっと議会から発信する必要があり、

皆さんに議会の存在意義を感じてもらえなければ、

政治に対する無関心も、投票率の低下も改善されないのだと思います。

きちんと議会報告をすること(報告会、議会だより、HP等)と、

より多くの市民から意見・要望を吸い上げて、政策立案をすることにより、

行政が吸い上げにくい政策ニーズに議会が能動的に向き合い、

また、多様な民意の調整と決着のための場としていかなければなりません。

視察報告(2日目)

小川あきら です。

視察報告2日目。

午前中は、相馬市を訪問し、松川浦付近を視察してきました。

相馬市は、福島第一原発の北報告に位置している市で、

すぐ隣の南相馬市は、一部避難地域に指定されています。

相馬市では、市長のリーダーシップのもと、いつ避難指示がでてもいいように、

市内の災害時要支援者(高齢者、障害者など)の把握と、

その方々の自宅に1台ずつ担架を用意したとのこと。

トップのリーダーシップの大切さを改めて感じました。

また、『相馬市復興ビジョン』というのもいち早く策定し、

津波の被害にあった地域の土地に利用制限をかけたり、

メガソーラーを設置し、原発に頼らないエネルギー政策を目指したり、

避難者が経済的負担をなるべくかけずに、失った家を取り戻せる施策などを

検討しているということでした。

相馬市長さんの発想力と実行力にも感服です。

その後、津波の被害にあった松川浦へ。

住宅地であった場所は、今は瓦礫が片づけられ、家の基礎しか残っていません。

そこにあった町の風景がどんどん忘れられていってしまいそうです。

午後は、福島県の県中建設事務所を訪問。

県内の、公共物(道路やダム、公共施設など)への被害の状況と

その対応について説明した頂きました。

道路については、現時点でほぼ復旧がすんでいるとのこと。

しかし、県中事務所のある郡山市では、市役所や学校、体育館などの

公共の建物の被害が大きく、拠点が定まらずに行政機能に多少の支障が

生じてしまったそうです。

(県中事務所自体も、被害にあって、今は仮の事務所で活動しています。)

非常時の拠点となる場所の確保・耐震化も必要です。