秩父にて。

小川あきら です。

八ツ場ダムを考える1都5県議会議員の会で、

埼玉県荒川上流の二瀬ダムと滝沢ダムの現地調査を行いました。

八ッ場ダムとの関連で、地滑り対策についてのヒアリングです。

二瀬ダムでは、地すべり対策として、2010年に約1億7千万円をかけて

地下水を集める集水井を2基設置し、その費用に数十億円かかっているとのこと。

写真を撮りましたが、本当に大きな井戸で、水の音が絶えず聞こえています。

大雨の時には、1分間に最大800リットルの水が流れ込んだそうです。

滝沢ダムは、本体工事完成後の平成17年に試験湛水を開始しましたが、

その途中で、道路に亀裂が生じたり、斜面の崩落が発生し、

押え盛土やアンカー工事、水抜きなどの地すべり対策に約6年間かけて、

昨年やっと建設工事が完了したという経緯があります。

ダムは、ダム湖の水位を上げたり下げたりする際に、

地盤に入り込んだ地下水により地滑りを起こす恐れがあります。

(もちろん地盤の構造によって起きやすさは変わりますが‥)

この二つのダムは、ダムの周りに集落がないので、

地滑りが起きても周辺住民の生活の心配というのはありませんでしたが、

八ッ場ダムでは、ダム湖のすぐ上に代替地があります。

もともと地盤の脆弱性が問題になっている場所なので、

安全対策はしっかりと行っていかなければなりません。

斜面にはたくさんのアンカーボルト。

途中、三峰神社に立ち寄らせていただきました。

本当に自然豊かで気持ちのよい場所でした★