矢木沢ダム

小川あきら です。

9月に入っても残暑が続き、利根川の渇水が話題になっています。

国土交通省関東地方整備局は先日、

降雨などで上流の計8ダムの貯水量が好転しなければ、

上水や農業用水で10%の取水制限を11日から実施する方針を発表しました。

テレビや新聞では、干上がった矢木沢ダムの状況のみが報道されていますが、

こういう国民の不安感だけをあおる報道が最近増えているように思います。

矢木沢ダムの貯水率のみが6%と極端に低くなっているだけで、

下久保ダム68%、藤原ダムは91%の貯水率があり、

利根川水系8ダム全体では39%の貯水率となっています。

http://www3.ktr.mlit.go.jp/tonedamu/teikyo/realtime/data/html/Page1.html

鬼怒川系3ダムは貯水率が75%。

http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000112.html

荒川水系4ダムは65%、多摩川の小河内ダムは82%。
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/suigen.html

今後は、農業用水の取水量も夏季に比べて減っていくし、

台風シーズンを迎えるところで、こんなに偏った報道をしなくても‥と思います。

特に、前橋市では、美味しい地下水があるにもかかわらず、

水道水の半分を利根川水系からわざわざ買って使用しているのですから、

今後は、地下水の割合を増やしていけばいいのではないでしょうか。

少ない情報から一方的な不安感を持たせるよりも、

国民が自ら判断できるように沢山の情報を提供するのがメディアの役割だと思います。

 

群馬県総合防災訓練

小川あきら です。

本日、桐生市で群馬馬県総合防災訓練が開催されました。

残暑厳しいなか、各種団体や地域の皆さんなど、

多くの人たちの参加を得て訓練が実施されました。

ハシゴ車を利用した救助訓練

応急用無線局開設訓練

オートバイによる災害情報収集訓練

ヘリによる救助訓練

参加人員 約1000人。

約150台の車両に加え、群馬県防災ヘリ(はるな)、県警ヘリ(あかぎ)、

自衛隊ヘリ(UH・OH)、群馬県ドクターヘリ、赤十字飛行隊ヘリ、

栃木県防災ヘリ(おおるり)も、訓練に加わっていました。

ヘリコプターは、航空被害調査・情報収集と、救急医療搬送の両面で、

非常に重要な役割をはたしていました。

昨年の東日本大震災を受けて、地域住民による避難所設営・運営訓練も行われ、

その他一般見学者の体験型訓練や、災害時要援護者等の避難誘導訓練などが行われました。

展示コーナー

おそらく、今日の防災訓練のために事前練習なども行っていただいたのだと思います。

実際の被災時には、訓練通りにいかないこともたくさんあるとは思いますが、

多くの県民が日頃から防災意識を高く持ち、地道な積み重ねをしていくことは、

必ず有事の際の力になると思います。

 

3日目。

小川あきら です。

県外調査3日目は、広島に移動して、広島県警察本部の取り組みについて。

広島というと、反社会的勢力の本拠地のような、

なんとなく治安が悪そうなイメージがありますが、

平成15年から『減らそう犯罪』広島県民総ぐるみ運動を展開し、

様々な施策を実行した結果、平成21年には、刑法犯認知件数が、

ピーク時から51.4%も減少したとのこと。

県民、事業者、ボランティア、関係団体、行政等の多様な主体が協同・連携し、

「日本一安全・按針な広島県の実現」に取り組んでいるそうです。

しかも、ほとんどお金をかけずにこの運動を展開しているというので、驚きです!

協力企業の協業誌の一部に、犯罪抑制のPRを乗せてもらったり、

配達業者さんが、配達のついでにチラシを配ってくれたり‥。

県全体で取り組んで、犯罪をなくそうという気持ちが一つになることが一番の対策ですね★

 

 

 

2日目。

小川あきら です。

県内調査2日目は、山口県教育委員会の「地域や伝統、文化を踏まえた教育」について。

昨日の萩でも感じましたが、山口県は、歴史と伝統を引き継ぐ教育に力を入れている様子。

「地域や伝統、文化を踏まえた教育」とは、地域や伝統、文化に対する理解を深め、

故郷への愛着をもちながら、継承し、発展させようとする心や態度を育成する取り組みで、

「過去から現在、未来へ」という「つながり」を子供達に託していこうというもの。

「山口県伝統・文化教材集」は自分たちの住んでいる地域を好きになる、

とても素敵な取り組みだとお思います。

群馬県でも是非、取り組んでいきたいです★

山口県の県政資料館

県外調査1日目

小川あきら です。

今日から、3日間、文教警察常任委員会の県外調査となります。

初日は、山口県萩市にて、群馬県の初代県令『楫取素彦』のゆかりの地を訪ね、

業績を振り返りました。

今年は楫取の没後100年を迎えることから、群馬県内でも福徳本の活用が検討され、

9月18日にはシンポジウムが予定されていますが、

萩市では、もっと大々的に記念事業が予定されています。

楫取は、吉田松陰と深い関係があり、藩校明倫館や松下村塾で教えていたことから、

萩市では、だれもが知っている偉大な人物の一人です。

(群馬県民は群馬と萩市のつながりを知らない人のほうが多いかもしれません…)

というか、地域の歴史的な人物について、

しっかりと教育がなされているという印象です。

混迷の時代において、歴史から学ぶことはとても大切だと思います。

ちなみに、群馬県での楫取の功績は、絹産業の発展と教育の振興に加え、

解娼運動に力を入れたことも挙げられます。

男女共同参画という言葉も全くなかった時代に、

女性の人権を誰よりも考えた人物です。

↓こちらは、萩博物館。

萩市では、パネルの展示やゆかりの人々解説シートを活用して、

地域の歴史的な人物について、しっかりと教育がなされていました。

混迷の時代において、歴史から学ぶことはとても大切だと思います。

↑楫取生誕の地に建てられている看板。

↓こちらは、明倫館小学校です。

築77年の木造校舎で、今も子供たちが学んでいます。

校舎の敷地内には、歴史的な建造物もたくさん残っています。

維新前後の長州人が学んだのと同じ場所で、勉学に励む。

それだけで、歴史に対する考え方が変わってくると思います。

残念ながら、老朽化のためあと1年半で学校としての機能を終える明倫館。

本当に貴重な財産だと思います。