県外視察報告 その②

小川あきら です。

視察2日目は、宮城県周辺の被災状況を調査してきました。

東北地方整備局⇒ 南三陸町⇒ 石巻⇒ 仙台空港 と強行日程。

被災地を訪れるたびに思うのですが、それぞれの地域で、

被災の状況も、対応も、復興への取り組みも様々なので、

たくさんの地域でお話を聞かせて頂けることは本当に勉強になります。

この写真のちょうど真ん中の奥のほうに、赤い鉄骨だけが残っている建物は、

南三陸町の役場後になります。

津波に襲われるまで、女性職員が防災無線放送で住民に避難を呼びかけた場所です。

自らの命を犠牲に、多くの住民を救ったその勇気ある行動と誇りに、胸が熱くなります。

尊い命があって、多くの人が救われた事を胸に刻んで、

新しい一歩を踏み出さなければなりません。
  東北地方整備局

  南三陸町

  石巻

  仙台空港

県外視察報告 その①

小川あきら です。

9月6日~8日の間、産経土木常任委員会で県外視察に行ってまいりました。

初日は、平泉で、世界遺産登録に向けた取り組みについて調査。

2008年の審査で、登録延期となった後、

世界遺産登録へ向けて地域全体の気持ちが一つになったそうです。

2009年には、日本一厳しいともいわれている景観条例をつくり、

建物の高さ制限に加え、屋根も和風で切妻、寄棟、入母屋に限り、

陸屋根などは原則禁止されています。

また、2010年には、罰則規定のある屋外広告物条例をつくり、

こちらも日本一厳しい内容になっているとのこと。

観光業に携わる住民だけでなく、地域全体が協力して、

世界遺産に向けて取り組んできた結果、念願の世界遺産登録となりました。

地域のみなさんの平泉への強い思いを感じるとともに、

そこまでしないと、世界遺産の登録は実現できないのか、

世界遺産のハードルの高さを改めて感じました。

しかし、世界遺産の効果は絶大で、観光客もかなり増加しているとのこと。

質疑応答の中で、平泉観光協会の担当者から、

「群馬県の富岡製糸場も歴史的な遺産だが、群馬といえば、なんといっても温泉!

草津温泉を世界遺産に登録できないものか。」

というユニークなお話も聞かせていただきました。