【当事者が語る「ひきこもり」講演会】

【当事者が語る「ひきこもり」講演会】

不登校・ひきこもり相談室「ヒューマン・スタジオ」代表の丸山康彦さんの講演は、実際に不登校を経験し、数多くの不登校を解決してきたからこその、わかりやすく腑に落ちる内容。

・ひきこもりの過程は世間の常識という『よろい』を身に付け、強いこだわりという『荷物』を持って、出口の見えない長いトンネルを歩き始めたようなもの。

・本人は社会に復帰したいという『願い』と、同時に周囲に合わせるのではなく自分にあった生き方をしたいという『思い』の両方を持っていて、そのどちらも本心として受け止めて欲しいと思っている(葛藤)

・真っ暗なトンネルで無理やり手を引かれたり、背中を押されたりすると余計前に進めなくなってしまう。トンネルを歩いている本人を応援し、自分のペースで出口まで歩き通せるようにエネルギーを補給してくれるような支援を。

・不登校や引きこもりの時期は、それまでの自分の生き方に疑問を持ち、新しい自分を体内に身ごもった妊婦の状態。治療ではなく妊婦に対する配慮のように穏やかな環境を作ることが望ましい。

などなど、強制的な介入や禁止・変化を押し付けるのではなくて、本人の状況にあった環境整備や肯定のまなざしを送り続けることが大切なんだな、と感じました。

丸山康彦さんのnote
ご家族や支援者にも是非読んでもらいたいです。
<願い>と<思い>を統合する(前編)|丸山康彦|note