【環境農林常任委員会の県内調査②】2021.12.6

午後は群馬県蚕糸技術センターへ。
こちらでは群馬県の伝統産業である蚕糸業振興の拠点として、蚕糸業の高付加価値化に関する試験研究やオリジナル蚕品種の製造・供給、養蚕農家や製糸業者への技術支援などに取り組んでいます。
上毛かるたで「繭と生糸は日本一」とうたわれている群馬県ですが、県内の養蚕農家や製糸業はピーク時に比べると激減しています。それでも全国1位の繭生産量と生糸生産量を誇っているのは、この蚕糸技術センターの支援があってこそ。
近年では、夏の暑さに強い「なつこ」という新品種の開発や遺伝子組み換え蚕の実用化を積極的に進めるほか(今後はさらにゲノム編集蚕の研究に取り組む予定です)、ぐんま養蚕学校による担い手の育成や稚蚕人工飼料の全国供給など、群馬のみならず日本の蚕糸業・絹文化の砦として重要な役割を担っています。
一方で、研究予算の不足や担い手の高齢化など課題も多く、今後は作業負担を軽減する技術開発や高付加価値化の取り組みがより一層必要になると感じました。
また、伝統産業といいつつ、若い世代や子どもたちが養蚕に触れる機会がほとんどないので、学校や家庭で蚕を育てる機会も積極的に増やしてもらいたいと要望させていただきました。
県民の皆さんには蚕の卵を有償で配布しているので、是非ご家庭で蚕を育ててみませんか?↓↓
いずれにしてもこれまでに蓄積された技術や応用研究、遺伝子研究の成果を未来にしっかりと繋いでいってもらいたいですね!

【環境農林常任委員会の県内調査①】2021.12.6

環境農林常任委員会の県内調査で県立赤城公園へ。
昭和天皇の赤城山行幸を記念して昭和10年に開設された赤城公園は、昭和から平成初期にかけて年間100万人を超える利用者が訪れていたものの、東日本大震災の放射性セシウム汚染によるワカサギの出荷自粛や新型コロナウイルスの外出自粛などにより、現在では50万人まで半減しています。
赤城山の魅力を最大限に活かそうと、県では現在「県立赤城公園の活性化に向けた基本構想」の策定を進めています。
(こちらはスノーピークさんに委託し今年度中に基本構想をまとめる予定)
本日は、県立赤城公園ビジターセンターのトライアル・サウンディング事業として7月にオープンした【ヒュッテハヤシカフェ】取組みと覚満淵木道再整備工事の進捗状況、撤去が決まった赤城神社啄木鳥橋の現状を調査しました。
【ヒュッテハヤシカフェ】は、最高のロケーションで赤城山の美味しい恵みをいただく素敵なスペースができたということにとどまらず、このカフェがきっかけで色々な人の目が山頂に向きだし、新たな動きがあちこちで出てきているそうです。
テレワークの聖地にもアウトドアの聖地にもリトリートの聖地にもなれそうな赤城山。このポテンシャルをしっかりと活かしていきたいですね!
老朽化していた覚満淵の木道も現在バリアフリー整備が進められています。
悪天のため本日は木道を歩くことができませんでしたが、整備状況は動画にてご覧ください↓↓
そして、同じく老朽化により2019年から使用が禁止となっていた赤城大沼の啄木鳥橋はこの度やっと撤去作業が決定しました。橋自体が観光名所となっていたので、新しい橋の架け替えについてもしっかりと整備していく必要があります。