常任委員会

小川あきら です。

昨日は、文教警察常任委員会・教育部門の来年度にかかる事業・予算について、

審査が行われ、私は以下の事項について質問させていただきました。

○スポーツ振興の組織再編について

来年度より、スポーツ振興部門が教育委員会から、生活文化部に移管される予定です。それにともなって、地域のスポーツ少年団に関係する方々から、「今まで学校の施設を借りていて、先生たちが窓口になっていてくれたけど、今度はどこがパイプ役になるのか。」という不安の声が何件か寄せられました。県の管轄は変わりますが、市町村では教育委員会が担当しているところがほとんどなので、今後は、市町村の教育委員会と蜜に連絡をとって、スポーツ少年団と学校とが連携して活動できるようにフォローしていきたいという回答。組織変更によって県民サービスが低下しないようにしっかりとした連携をお願いいたしました。

○教員の3年目研修、ミドルリーダー研修について

来年度、教職員の資質向上のため、新たに3年目研修とミドルリーダー研修が創設されました。3年目研修については5日間、ミドルリーダーについては4日間の研修を予定しているとのこと。教員については、採用1年目の初任研修と5年目研修をもともと行っているので、さらに3年目の研修を増やすと、業務削減がない中で、教員の負担ばかりが増えてしまい、結果として子ども達と向き合う時間が少なくなってしまうのではないか、と懸念されます。これについては、今まで初任研修を25日間実施していたものを20日間に短縮し、その5日間を3年目研修に回すことと、2年目、3年目の教員から授業に関する悩みや生徒指導に関する悩みが多く寄せられていることから、それに対するフォローとして新たな研修を設けたということで、負担ばかりが増えるということは無いだろうということでした。

○総合型地域スポーツクラブについて

群馬県の総合型地域スポーツクラブについては、現在40クラブ、7200名の方が会員になっています。総合型地域スポーツクラブは、生涯スポーツの振興や地域スポーツの振興に役立つもので、学校の部活やスポ少では一つの競技しかやらないところを、総合型ではいろいろな競技を行うところに魅力があると言われています。この総合型については、現在スポーツ振興センターにおいて、クラブの設立支援や、アシスタントマネージャーの養成等の支援を行っていますが、会員の会費によって運営されるクラブであるため、設立後の運営面の支援が最も求められているところです。そこで、認定クラブマネージャーの配置や、総合型地域スポーツクラブのPRを要望させていただきました。

○防災教育について

昨年5月に学校防災マニュアルを改訂したところですが、防災教育を行うための様々な施策を、現場に任せるだけでは負担が増えるだけで期待した効果が得られにくいと思います。現在、みどり市で、国の防災教育に関するモデル事業を行っているということで、県としては、そういった実例の紹介や、講師派遣などの施策を行っていきたいという答えをいただきました。

○通学路の安全対策について

通学路の安全対策については、今年度、教育部門と県土整備、警察部門とで連携していただき、安全点検や安全対策をとっていただいたところです。県行政の内部の連携だけではなくて、市町村でも、自転車通学安全安心プログラムを実施するなど様々な取り組みがなされているので、市町村ともしっかり連携していただくように要望させていただきました。

○学校におけるフッ化洗口の実施状況について

現在県内では、6校で実施されているとのこと。フッ素洗口については賛否両論あるところなので、(ちなみに日本弁護士連合会は反対の意見書を提出しています。)、実施についての課題などをお伺いしました。国のガイドラインに沿って、希望する保護者から同意を得て実施しているということですが、反対する保護者もいることや、全国的には児童生徒の6%という僅かな実施にとどまっていること、洗口の方法としては歯科医師の指導のもとに教員が行っていること、保護者にどのような説明をするか、万が一の場合に誰が責任をとるのか、という点について更なる検討をお願いしました。

○特別支援推進計画について

特別支援推進計画については、パブリックコメントを求める段階で、関係者から多数の意見が出たという経緯があります。本来であれば、案を策定する段階で意見を聞くべきところだったと言えます。今後、計画の実施にあたっては、そういった現場の声をしっかりと聞いていただくように要望させていただきました。

明日13日は、放射能特別委員会の審査が行われます★