小川あきら です。
今日は、会派の皆さんで、渋川の埋蔵文化財調査事業団を訪問。
先日発見された金井東裏遺跡の『甲を着た古墳人』の調査です。
甲を着た人骨が発見されるのは全国で初めてということで、
3月3日からの一般公開では、毎日1000人を超える人が見学に訪れており、
その関心の高さが伺えます。
この古墳人は、6世紀初頭の榛名山の噴火の際に、火山灰に埋もれた人骨とみられ、
火山灰にパックされていたために、甲や人骨が良い状態で保存されていて、
全国的にも貴重な発見となったとのこと。
四つん這いのような状態でうつ伏せになった形まではっきりとわかります。
今後の研究に期待が高まります!
さて、この埋蔵文化財調査事業団の事務所には、
発掘情報館という施設も併設されていて、貴重な文化財がたくさん展示されています。
この展示数も、全国トップクラスとのこと。
じっくり見るには何日もかかりそうです…。
資料展示室には、調査事業ごと(関越、北関東、やんばなど)に、
文化財がわかりやすく展示されています。
その中でも私のオススメは、なんといってもハート型土偶。
ハートの形の女性像。縄文時代から受け継がれる感覚に、人類の神秘を感じます。
収蔵展示室には、時代ごとに土器が展示されています。
時代ごとの変化が一目瞭然。
縄文土器の文様には「土器の中の食べ物がいつまでもなくならないでいてほしい」
という人々の祈りが込められているそうです。
弥生時代になると、農業が始まり縄文に比べると安定した食料が手に入ったためか、
土器の表面から人々の祈りを意味する文様はなくなっています。
土器の形や大きさが、用途によって様々に変化している様子が伺えます。
また、赤色で軟質な土師器と灰色で硬質な須恵器が見られるようになりました。
ぜひ、皆さんもお時間のあるときに、お立ち寄りください★