小川あきら です。
今日は、「3.11後の日本の進むべき道」というテーマの勉強会に参加してきました。
講師は、慶応義塾大学教授の金子勝さんです。
3.11 を契機に、今後10年間の社会はどこへ向かっていくのか。
金子さんは二つの道を示していました。
まず一つは、中央集権経済から、地方循環・ネットワーク型経済への転換。
今回の震災で、一極集中の政治は身動きが取れない(動きが鈍い)ということが
明らかになりました。
情報隠しや責任の押し付けによって、復興作業もなかなか思うように進んでいません。
昨今の地方分権の流れもありますが、今後は、各地域で
エネルギーと食料を自給し、地域分散型の経済に転換することが必要です。
そして、二つ目は、金融資本社会から、公共資本社会への転換です。
個人主義のお金儲けのための資本主義のあり方を見直し、
正義のための投資、すなわち社会的に貢献することによって所得を得るような
資本主義に改善していくことが大切だとおっしゃっていました。
たとえば、未来に地球を残すために、再生可能エネルギーの開発・利用のための
機械を作ることに投資する。
医療や介護に関するシステムを作る。福祉関係の雇用を創出するなど。
『仕事=金儲け』ではなく、
『仕事=社会とつながる』と思えるような倫理的な基礎を作っていくことが
日本社会の転換のためには必要なのだと思います。
最近再生可能エネルギーの勉強会などに多く参加させていただいていますが、
自然エネルギーが豊かな群馬県では、
太陽光、風力、地熱、小水力やバイオマスなどの
再生可能エネルギーによってエネルギーの地産地消を図ることが可能ですし、
この再生可能エネルギー転換をベースに地域分散型の経済が創出できれば、
新しいエネルギーに関連する雇用も作り出せると思います。
未来の群馬県が、豊かな自然とともに、
たくさんの省エネ製品、太陽光パネルなどであふれる
全国一の環境エネルギー県になれれば、とても素敵なことですね。
被災地だけではなく、日本の経済が、社会全体が、
前に進むための復興を必要としています。