【健康福祉常任委員会の県外調査2日目】

【健康福祉常任委員会の県外調査2日目】

午前中は神奈川県庁で、ケアリーバー支援の取り組みについて伺いました。神奈川県では、平成25年から「あすなろかながわクロスファンクション連絡会議」を設置し、児童福祉施設退所後の子どもたちの支援について検討を始め、翌26年には、退所児童に対する相談や交流の場所などを設定する「あすなろサポートステーション」を開設しています。

コロナ禍を経て、精神保健や法律相談等の専門相談が増大していることなどから、近年では公認心理士や弁護士等の配置やアウトリーチの強化など、さらなる機能強化を図っているとのこと。

この7月からは、あすなろサポートステーションサテライトという2箇所目の拠点を設置して、身近な地域で相談できる体制を整えているそうです。

群馬県でも今年度から一般社団法人「ヤング・アシストいっぽ」さんにケアリーバーの相談や生活のサポートを委託していますが、いつでも立ち寄って相談できる場所、心の支えになる場所が大切ですね。
http://youngassist.com/

午後は【神奈川県立こども医療センター】を訪問し、施設内の見学と取り組み内容について調査しました。

こちらは、総合医療、内科、外科、周産期、こころの医療のほか、肢体不自由児施設や重症心身障害児施設といった福祉施設、さらには県立横浜南養護学校を併設した小児専門の総合病院となっています。

子どもたちが治療を前向きに捉え、自尊心を保てるように寄り添ってくれるファシリティドッグや医療チームの一員としてお子さんやご家族に心理的支援をするチャイルドライフスペシャリストなども導入していて、その効果についても伺うことができました。

またきょうだいの支援にも取り組んでいて、きょうだい預かり、きょうだい面会、きょうだいが主役になるイベントなどを実施しているそうです。

群馬県では、小児医療センターの建て替えに向けて、今年と来年でマスタープランを作成する予定です。現場の皆さんから伺った貴重なお話をしっかりと活かしていきたいですね。
https://kcmc.kanagawa-pho.jp/support/facilitydog.html