【総務企画・県外調査②】
陸上自衛隊の中で最大規模の北部方面隊は3万数千人の人員数(うち女性は1400人)を持ち、北海道全域の防衛警備や災害派遣等のほか、他地域における行動支援、新たな領域(宇宙、サイバー、電磁波)への対応にも力を入れています。
直近の災害派遣等では、鳥インフルエンザの殺処分や知床遊覧船事故の調査、新型コロナ患者の空輸や医療支援、胆振東部地震の行方不明者の捜索などに自治体と連携しながら対応したとのこと。
また、かつては「さっぽろ雪まつり」の真駒内会場として地域の人たちに解放されていたそうですが、現在は真駒内駐屯地で開催される盆踊りや花火大会のほか、地域行事への協力(ウォーキングイベントの給水支援など)を通じ地域に根差した活動を行なっています。
相馬原と新町に駐屯地が存在する本県においても、今後の防災体制、危機管理面でしっかり連携できるように更なる関係強化に取り組んでいきたいですね。
午後は北海道博物館にお邪魔し、平成27年にリニューアルされた博物館の役割や文化づくりの取り組みについて調査しました。
北海道開拓記念館とアイヌ民族文化研究センターを統合して、北海道の自然、歴史、文化を多角的に扱う総合博物館として生まれ変わった北海道博物館は、北海道の中核的博物館として道内の博物館と連携した知のネットワークを築き上げる役割も担っています。
館内は
①北海道120万年物語(大地の始まり〜明治)
②アイヌ文化の世界
③北海道らしさの秘密(産業と暮らし)
④私たちの時代へ(戦争〜現代)
⑤生き物たちの北海道
というテーマに沿ってコンパクトに展示されていて、歴史と文化と自然を複合的に学ぶことができます。
教育利用では札幌市内の小学生の利用が多いそうですが、札幌以外でも広い道内全域から小中高の児童生徒が郷土の歴史や文化を学びにきているとのこと。
国立アイヌ民族博物館や世界遺産となっている知床や北海道・北東北の縄文遺跡群などとも連携しながら、北海道の自然、歴史、文化に関わる遺産を未来につなぎ、北海道の国際化や文化力の向上、持続可能な社会の構築を目指して取り組みをすすめているそうです。
群馬県にも県民のみなさんが群馬の自然や歴史、文化を知り、誇りを確認する拠点となる施設が多数あるので(歴史博物館や自然史博物館、富岡製糸場など)、教育や地域づくりにもしっかり活用していきたいですね!