小川あきら です。
今日は群馬県歯科医師会新年祝賀会に参加しました。
歯科医師会のスローガンは、「美味しく食べること、楽しく会話すること。
歯とお口の健康が豊かな生活を支えます。」
とても素敵なスローガンだと思います。
食と会話の文化を支えるために大切な役割を果たしているのが口と歯です。
口腔ケアの重要性が注目されています。
昨年、歯科口腔保険推進法が成立しましたが、その理念を実現するために、
群馬県においても、口腔保険に関する条例制定が必要です。
歯科業界の皆様には、東日本大震災でも
①歯科的個体識別や②誤嚥性肺炎の防止など、
本当に大きな使命を果たしていただきました。
誤嚥性肺炎は口の中の細菌が増殖し、それが肺にまで達して発症する病気です。
1995年の阪神大震災では、震災後2ヶ月の間に口腔内の衛生状態が急激に悪化し、
200名を超える方々が誤嚥性肺炎などにより命を落としたと言われています。
震災後の劣悪な環境や疲労によって、特に免疫力の少ない高齢者に発症する病気。
歯ブラシそのものも無いし、水不足でうがいもできない。
被災時や避難所生活では、歯の健康管理は、後回しにされがちです。
しかし口腔ケアが、誤嚥性肺炎のように直接命に関わる問題だということを
しっかりと認識して対策をとらなければなりません。
阪神大震災や新潟中越沖地震での経験を生かし、
今回の震災では、支援物資として歯ブラシを届ける団体も多かったとのこと。
(私も避難所に歯ブラシを差し入れしました。)
「歯とお口の健康が豊かな生活を支えます。」