リベラル群馬・会派視察(新潟編②)

リベラル群馬・会派視察(新潟編②)

続いて新潟県庁にて、産業労働部地域産業振興課が実施している「価格高騰対策設備導入補助金」の制度概要や実績等について調査しました。https://eecp.or.jp/e-support/

この制度はエネルギー価格高騰の影響を受ける機械設備について、エネルギー使用量がより少ない設備への切り替えを支援するもの(補助率2/3以内)で、昨年から実施しているとのこと。

新潟県では県内な企業に対して定期的にアンケートを実施しニーズ調査をしており、昨年からのエネルギー価格高騰に対しては省エネ設備の更新を望む声が多かったことから、県事業として設計したそうです。

申請件数は令和4年が228件、令和5年は379件で、飲食サービス業や製造業など幅広い業種からの申請があり、空調や冷凍冷蔵設備などの更新に利用されています。

申請するには「新潟県エコ事業所表彰制度」に参加することも要件となっていて、エコ事業所にはCO2削減計画の策定(前年比1%減が目標)と毎年の報告が求められるとのこと。

https://www.pref.niigata.lg.jp/…/kan…/1356763348335.html

(エコ事業所を増やしていきたいという狙いも今回の設備導入補助金制度に含まれているそうです。)

企業の皆さんに協力していただいて、地域全体で毎年CO2削減に取り組めるのは大きな力になりますね!

また、事業所の省エネ診断を受けた上で省エネ設備を導入する場合には補助率が3/4以内となる特別枠も用意されています。

省エネ診断を受けることで、設備を更新する場合にもどの設備を更新するのが効率的かなど事業所全体の最適化を図ることができるとのこと。

https://www.shindan-net.jp/

原材料やエネルギー価格の高騰で中小企業の皆さんは本当に苦しい状況に置かれています。企業に寄り添った支援策をしっかり考えていく必要がありますが、今回の調査では省エネ設備の更新はもとより、アンケート調査の実施方法や省エネ診断の活用など、たくさんのヒントをいただきました。さっそく群馬県でも提案したいと思います!

 

 

リベラル群馬・会派視察(新潟編①)

リベラル群馬・会派視察(新潟編①)

新潟県は今年日本一暑いと言われている新潟市秋葉区にて、「おらって」にいがた市民エネルギー協議会の白井さんが行っている無煙炭化器を利用した炭焼きと、炭による炭素の地下貯蔵(CO2削減)や資源循環型農業の取り組みについて調査しました。白井さんが使用している無煙炭化器は高効率で炭を生成できるもので、実際に私たちが作業した30分くらいであっという間に炭が完成!新潟県ではこの無煙炭化器の活用が広がっているそうで、江南区や南区、一部のJAでは購入補助や貸し出しなども実施しているとのこと。もともとこの地域は果樹生産が盛んな地域である一方、近年は剪定枝の野焼きによる煙害の対応が課題になっていたことから、江南区の職員の方が煙が少なく低コストな無煙炭化器に着目し、モデル事業として農家に貸し出しを始めたところ、有効性が確認されて、4年間で200台以上普及しているそうです。

煙が出ないだけでなく、炭化器の使用は火災予防にも有効であること、また土壌改良材としても使用できるし、炭に微生物をすまわせることで根っこが元気になって作物の収量もアップすること、さらには活用温室効果ガスの削減にもつながり、良いこと尽くめですね!

調べてみると、新潟県のほかにも、山梨県、福岡県北九州市、福島県福島市、鹿児島県大崎町などでも無煙炭化器の貸し出しや補助事業を実施しており、SDGsや肥料高騰対策など様々な観点から注目を集めていることがわかります。

群馬県でもまずはモデル事業が実施できれば良いなと^ ^

それにしても、日本一暑い場所で火を燃やすという貴重な経験。一瞬で汗だくになりました。

ご対応いただいた白井さん、ありがとうございました!