特別委員会の県外調査②

小川あきら です。

続いての調査先は、パシフィコ横浜。

JCのサマコンでおなじみです。

こちらは5000人収容の国立ホールと2000㎡の展示場、30以上の会議室、そしてインターコンチネンタルホテルが一体となった民設・民営の施設です。

中華街や赤レンガ倉庫などと合わせて、コンベンションで訪れた方が町全体で楽しめる仕組みになっています。

この施設では、

・845億で建設し、毎年15億を返済している。

・開業から23年たって、大規模修繕が必要になっている(18年かけて180億で修繕予定)

・展示場は10万㎡以下では国際的には勝負にならない。(その分クオリティでカバーしている)

・ホテルの賃貸料年間17億円で。MICE施設の赤字を補てんしている。

とのこと。

意見交換させていただいた日本コンベンションサービス株式会社からは、

・MICEのニーズは多様化しているので、マーケティングとプロモーションが重要。

・ホテルは絶対に併設すべき。

・横浜はMICEの誘致に3600万円の予算をかけている。福岡は2億円、シンガポールは8億、香港は16億。

・群馬でやるなら「なぜ群馬か」という強みが必要。ロケットなどは、学術・ビジネス・科学政策の面でもMICEに向いているし、群馬の強みになるのでは?

というご意見を頂きました。

展示場の規模や、ホテルの併設、誘致の予算などを見ても、ますますハードルが高くなった気がします。

 

特別委員会の県外調査①

小川あきら です。

今日からコンベンション対策特別委員会の県外調査。

幕張メッセ、パシフィコ横浜、東京ビックサイトを周り、施設の概要と施設利用者との意見交換を予定しています。

まず最初に訪れたのは、幕張メッセ。

幕張メッセは合計72000㎡の展示場をもつ展示をメインにした施設で、競合するのは東京ビックサイト。

もともとは埋め立て地開発の一環として計画されたもので、

この幕張エリアには

・マリンフィールド(野球場)

・業務研究エリア(IBM、NTT、富士通、イオンなどの商業ビル)

・教育エリア(幕張総合、渋谷幕張、インターナショナルスクール、県立保険医大学など)

・ホテル商業エリア(6つのホテルと三井アウトレットパーク、イオン幕張など)

・住宅エリア

などを兼ね備えた新都心となっています。

意見交換させていただいた株式会社コングレからは、

・コンベンション施設を利用料だけで黒字にするのは難しい

・搬入などの深夜に作業をしたり周辺道路が渋滞すると地域住民に迷惑をかけることがあるので、高崎競馬場の跡地もそれらの課題をクリアできる規模にする必要がある

というご意見を頂きました。

競馬場の跡地は、周辺が住宅街となっており、幹線道路も住民の生活道路となっています。

かつ100000㎡という限られた敷地の中で、群馬のコンベンションはどうあるべきか。

これから横浜に移動します。