小川あきら です。
昨日に引き続き、本日も特別委員会が開催されました。
大規模震災対策特別委員会は、担当部所が多いので
2日間かけての審議となります。
本日は、健康福祉部と環境森林部がメインとなり、
がれきの受け入れや、放射線の健康への影響に関する有識者会議について、
防災計画の見直しについてなどが議論されました。
①有識者会議については、県のHPに「全く問題ない」と記載されていたものの、
後日、会議の委員から「そのような断定には違和感がある」という
記事が新聞に掲載されました。
特別委員会の中でも、この一年間、情報については、
正しい情報を正確に伝えてほしいと多くの議員が要請してきたことです。
しかしながら、今回も情報の出し方まずいために、
県民により不安を与えてしまったと残念に思います。
②また、会派の新年度予算要望でも、先日の一般質問でも、
子どもたちの健康調査を行ってもらいたいという要望を出してきましたが、
担当課の返答は、「現状では必要ない。福島県の甲状腺検査の状況を見ながら、
必要性が生じたら行う」というもの。
何年も何十年もたった後に、実際の症状が出てきてからの検査で、
本当にしっかりとした調査が行えるのでしょうか。
ヒロシマの原爆症についてもチェルノブイリの甲状腺異常にしても
時間がたってからではわからなくなってしまうことの方が多いと思います。
県主導の健康調査というものは、現状においては行わないとのことですので、
小さいお子さんを持つご家庭は、個々に甲状腺検査を行って頂きたいと思います。
③学校教育で使用される予定の放射線等に関する副読本についても、
過度の恐怖感も、過度の安心感も与えないように、副読本を利用して
子供たちに放射線に関する教育をしていくとの報告でした。
しかし、実際に子供たちが、
「100ミリシーベルト以上の放射線を浴びたらどうすればいいのか」
「90ミリシーベルトは安全なのか」という疑問を持ったときに、
教員としてはどのように回答していくのか、
恐怖感も安心感も与えない回答の仕方というのは非常に難しいと思います。
担当課からは、「放射線は危険であるという前提で子供たちにも教えていきたい」
という答えを頂きましたので、少しほっとしました。
④また、今回、避難所における認知症対応マニュアルというのを作成していただきました。
今回、避難所の中で認知症の方やその家族の方が苦労したという経緯がありますので、
事前にこのようなものを作っていただけるというのは非常にありがたいことです。
市町村や介護サービス事業所、そして介護する家族の方々に
事前にこのマニュアルを共有していただくことが、
いざというときのより良い支援につながると思います。
さて、一年間かけて、震災の対応と、今後の防災対策に取り組んできました。
どちらかというと夏の節電、風評被害の対応、観光業・群馬DCへの影響、
汚泥処理の問題、除染の問題、がれきの受け入れについてなど、
次から次に生じる問題の処理に追われることの方が多かったかもしれません。
しかし、この特別委員会は5月までの延長がきまりましたので、
それまでにしっかりとした震災対策についての提言をまとめたいと思います。