榛東村の南千晴村長の講演会

「市民の時代を創るぐんまの会」主催の政治参画講演会に参加しました。

http://www5.kannet.ne.jp/~shiminnokai/index.html今回の講師は、榛東村の南千晴村長。

群馬県内初の女性村長として注目を集めていますが、私にとっては村議の頃から仲良くさせてもらっている尊敬する先輩でもあります^ ^

議員時代にも、議長を勤めながら出産、育児を経験するなど、若手女性議員のパイオニアとして、議会改革にも取り組んできた本当に芯の強い人。

(その裏に様々な葛藤や辛い経験があったこともよくわかります。)

今後は村長として今までとは違った大変さもあると思いますが、引き続き、南さんらを大切にしながら頑張ってもらいたいですね^ ^

 

リベラル群馬・会派視察(新潟編②)

リベラル群馬・会派視察(新潟編②)

続いて新潟県庁にて、産業労働部地域産業振興課が実施している「価格高騰対策設備導入補助金」の制度概要や実績等について調査しました。https://eecp.or.jp/e-support/

この制度はエネルギー価格高騰の影響を受ける機械設備について、エネルギー使用量がより少ない設備への切り替えを支援するもの(補助率2/3以内)で、昨年から実施しているとのこと。

新潟県では県内な企業に対して定期的にアンケートを実施しニーズ調査をしており、昨年からのエネルギー価格高騰に対しては省エネ設備の更新を望む声が多かったことから、県事業として設計したそうです。

申請件数は令和4年が228件、令和5年は379件で、飲食サービス業や製造業など幅広い業種からの申請があり、空調や冷凍冷蔵設備などの更新に利用されています。

申請するには「新潟県エコ事業所表彰制度」に参加することも要件となっていて、エコ事業所にはCO2削減計画の策定(前年比1%減が目標)と毎年の報告が求められるとのこと。

https://www.pref.niigata.lg.jp/…/kan…/1356763348335.html

(エコ事業所を増やしていきたいという狙いも今回の設備導入補助金制度に含まれているそうです。)

企業の皆さんに協力していただいて、地域全体で毎年CO2削減に取り組めるのは大きな力になりますね!

また、事業所の省エネ診断を受けた上で省エネ設備を導入する場合には補助率が3/4以内となる特別枠も用意されています。

省エネ診断を受けることで、設備を更新する場合にもどの設備を更新するのが効率的かなど事業所全体の最適化を図ることができるとのこと。

https://www.shindan-net.jp/

原材料やエネルギー価格の高騰で中小企業の皆さんは本当に苦しい状況に置かれています。企業に寄り添った支援策をしっかり考えていく必要がありますが、今回の調査では省エネ設備の更新はもとより、アンケート調査の実施方法や省エネ診断の活用など、たくさんのヒントをいただきました。さっそく群馬県でも提案したいと思います!

 

 

リベラル群馬・会派視察(新潟編①)

リベラル群馬・会派視察(新潟編①)

新潟県は今年日本一暑いと言われている新潟市秋葉区にて、「おらって」にいがた市民エネルギー協議会の白井さんが行っている無煙炭化器を利用した炭焼きと、炭による炭素の地下貯蔵(CO2削減)や資源循環型農業の取り組みについて調査しました。白井さんが使用している無煙炭化器は高効率で炭を生成できるもので、実際に私たちが作業した30分くらいであっという間に炭が完成!新潟県ではこの無煙炭化器の活用が広がっているそうで、江南区や南区、一部のJAでは購入補助や貸し出しなども実施しているとのこと。もともとこの地域は果樹生産が盛んな地域である一方、近年は剪定枝の野焼きによる煙害の対応が課題になっていたことから、江南区の職員の方が煙が少なく低コストな無煙炭化器に着目し、モデル事業として農家に貸し出しを始めたところ、有効性が確認されて、4年間で200台以上普及しているそうです。

煙が出ないだけでなく、炭化器の使用は火災予防にも有効であること、また土壌改良材としても使用できるし、炭に微生物をすまわせることで根っこが元気になって作物の収量もアップすること、さらには活用温室効果ガスの削減にもつながり、良いこと尽くめですね!

調べてみると、新潟県のほかにも、山梨県、福岡県北九州市、福島県福島市、鹿児島県大崎町などでも無煙炭化器の貸し出しや補助事業を実施しており、SDGsや肥料高騰対策など様々な観点から注目を集めていることがわかります。

群馬県でもまずはモデル事業が実施できれば良いなと^ ^

それにしても、日本一暑い場所で火を燃やすという貴重な経験。一瞬で汗だくになりました。

ご対応いただいた白井さん、ありがとうございました!

健康福祉常任委員会の月一委員会

健康福祉常任委員会の月一委員会は、独立行政法人国立重度知的障害者総合施設【のぞみの園】にて、施設の概要や強度行動障害者支援の現状などを調査しました。

【のぞみの園】は国立で唯一の重度の知的障害者支援施設です。https://www.nozomi.go.jp

前身となる国立コロニーは、一般社会では生活することが困難な重度知的障害に治療や訓練などを行うとともに、終の住処として施設内で幸せな生活が送れるようにするための施設として昭和46年に開設されましたが、時代の流れとともに障害者福祉政策が地域生活支援へと移行する中で、平成 15 年に独立行政法人に移行。現在の【のぞみの園】では、地域生活支援、自立や社会参加の促進など、重い障害のある人たちの自立を総合的に支援するために多様な事業を展開しています。

旧コロニーからの入所利用者の地域移行に関しては、ある程度の方が家庭や施設等に移行している一方で、高齢化等で地域移行が困難な利用者の処遇も課題になっているそうです。

また、新たな入所者を受け入れないことを基本としつつ、平成21年度からは行動障害を有するために地域での生活が難しくなっている人を有期限で受け入れて、地域に再び戻れるようにする取り組みを行っています。

令和5年8月1日現在の入所者数は161人(平均年齢:63.6歳、平均入所期間:38.5年)で、そのうち旧コロニーからの入所利用者が136人、行動障害等22人、矯正施設等対所者3人となっています。

強度行動障害者の支援については、実際の事例を踏まえながら、アセスメントと支援計画の構築方法や特性に配慮した支援の工夫(構造化)、記録の付け方など支援のポイントを伺い、寮の住居空間の構造化の様子も見学させていただきました。

のぞみの園では強度行動障害者支援の最先端の実践を行っているものの、地域に移行する場合には、受け入れ先の施設等でも同じような支援体制が必要になってくるので、地域全体の支援力を高めていくことが重要です。

(現状では、強度行動障害者を受け入れている施設が限られており、令和3年度の県の調査では入所待機者が273人となっています。)

地域の支援体制を高めるために、これまで実施してきた強度障害者支援者養成研修に加え、今後は中核的・広域的支援を進める人材育成にも取り組み、支援者間でのネットワークの構築や行政、福祉、医療、教育が連携した地域支援体制を目指していくとのこと。

人材育成とハード面の整備(構造化)が両方が必要になってくるので、県としては、のぞみの園と連携した人材育成と施設の環境整備に対する支援(コンサルの派遣や助成金など)について、しっかり取り組んでいきたいですね!

リトリート・温泉文化に関する特別委員会の県内調査

リトリート・温泉文化に関する特別委員会で県内調査で尾瀬ヶ原に行ってきました!

尾瀬はマイカー規制をしているため、尾瀬戸倉に車を置いて、バスで鳩町峠まで行き、そこからおよそ1時間かけて山ノ鼻ビジターセンターへ。ビジターセンターで説明を受けた後、いざ尾瀬ヶ原へ出発。山ノ鼻から木道を進み、原の川上川橋を過ぎると視界が一気に開けて、広大な尾瀬ヶ原が目の前に広がります。奥にそびえる燧ヶ岳、背後には至仏山。これぞ尾瀬という景色に感動!!木道沿いには様々な植生や池塘を見ることができ、ガイドさんから尾瀬の成り立ちなどを伺いながら、下ノ大堀の辺りまで歩きました。

見渡す限りの大自然に心地よい風が吹き、尾瀬ヶ原を満喫することができました。(暑すぎず、雨にも降られず、天候にも恵まれました。)

何年かぶりの尾瀬でしたが、実際に現地に来なければ分からない魅力がたくさんあることを改めて実感♪

福島、群馬、新潟、栃木の4県にまたがる尾瀬国立公園は全国で29番目の国立公園で、総面積の半分近くが群馬県側にあります。

尾瀬の優れた景観と自然環境は文化財保護法の「特別天然記念物」、自然公園法の「特別保護地区」に指定されているほか、ラムサール条約湿地にも登録されていて、近隣の片品温泉郷や食事と相まって、癒し旅(リトリート)にピッタリですね!

一方で、尾瀬の環境保全と入山者の安全確保のための登山道(木道)の整備や、ニホンジカの増加による植生被害・湿原の踏み荒らし対策など、課題も残されています。

木道については、今日もところどころ、穴が空いていたり板が外れていたりと修繕が必要な箇所が見受けられましたが、国も県も十分な予算が確保できておらず、毎年少しずつ修繕しているという現状です。

毎日木道を歩いて荷物を運んでいる「歩荷」の萩原雅人さんが、木道修理のための費用をクラウドファウンディングで集めて、群馬県に1150万円を寄付してくれたことは本当にありがたいことですが、尾瀬の環境保全のための予算やボランティア作業などに民間・個人の皆さんの力を借りていくというのも大切な視点ですね!

※今日は偶然萩原さんにもお会いできました。

萩原さんのYouTubeはこちら▼

https://youtube.com/@japaneseporter

シカ対策については、尾瀬の代名詞でもあるミズバショウを食べてしまったり湿地を踏み荒らしてしまったりと、ここ数年大きな問題になっていますが、優先防護エリアを選定し、そのエリアをぐるりと囲む植生保護柵を設置してシカの侵入を防ぐという対策が効果をあげているようです。

他にも、尾瀬では環境に負荷の少ない浄化槽タイプの公衆トイレを設置しており、利用者には一回100円の使用料(チップ)を求めているものの、実際には約半数の回収しかできていないとのこと。

尾瀬の魅力を後世に伝えていくために、国、県、地元自治体でできること、民間にできること、私たち一人ひとりにできることを改めて考えていきたいですね!

いずれにしても、誰もが知っている尾瀬ですが、「最近行ってないな〜」「実は行ったことないんだよな」という方は、是非一度、現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?

帰りの山ノ鼻から鳩町峠までの登りは修行のようですが、達成感もあって、感動の癒し旅になること間違いなしです^ ^