リトリート・温泉文化に関する特別委員会の県内調査

リトリート・温泉文化に関する特別委員会で県内調査で尾瀬ヶ原に行ってきました!

尾瀬はマイカー規制をしているため、尾瀬戸倉に車を置いて、バスで鳩町峠まで行き、そこからおよそ1時間かけて山ノ鼻ビジターセンターへ。ビジターセンターで説明を受けた後、いざ尾瀬ヶ原へ出発。山ノ鼻から木道を進み、原の川上川橋を過ぎると視界が一気に開けて、広大な尾瀬ヶ原が目の前に広がります。奥にそびえる燧ヶ岳、背後には至仏山。これぞ尾瀬という景色に感動!!木道沿いには様々な植生や池塘を見ることができ、ガイドさんから尾瀬の成り立ちなどを伺いながら、下ノ大堀の辺りまで歩きました。

見渡す限りの大自然に心地よい風が吹き、尾瀬ヶ原を満喫することができました。(暑すぎず、雨にも降られず、天候にも恵まれました。)

何年かぶりの尾瀬でしたが、実際に現地に来なければ分からない魅力がたくさんあることを改めて実感♪

福島、群馬、新潟、栃木の4県にまたがる尾瀬国立公園は全国で29番目の国立公園で、総面積の半分近くが群馬県側にあります。

尾瀬の優れた景観と自然環境は文化財保護法の「特別天然記念物」、自然公園法の「特別保護地区」に指定されているほか、ラムサール条約湿地にも登録されていて、近隣の片品温泉郷や食事と相まって、癒し旅(リトリート)にピッタリですね!

一方で、尾瀬の環境保全と入山者の安全確保のための登山道(木道)の整備や、ニホンジカの増加による植生被害・湿原の踏み荒らし対策など、課題も残されています。

木道については、今日もところどころ、穴が空いていたり板が外れていたりと修繕が必要な箇所が見受けられましたが、国も県も十分な予算が確保できておらず、毎年少しずつ修繕しているという現状です。

毎日木道を歩いて荷物を運んでいる「歩荷」の萩原雅人さんが、木道修理のための費用をクラウドファウンディングで集めて、群馬県に1150万円を寄付してくれたことは本当にありがたいことですが、尾瀬の環境保全のための予算やボランティア作業などに民間・個人の皆さんの力を借りていくというのも大切な視点ですね!

※今日は偶然萩原さんにもお会いできました。

萩原さんのYouTubeはこちら▼

https://youtube.com/@japaneseporter

シカ対策については、尾瀬の代名詞でもあるミズバショウを食べてしまったり湿地を踏み荒らしてしまったりと、ここ数年大きな問題になっていますが、優先防護エリアを選定し、そのエリアをぐるりと囲む植生保護柵を設置してシカの侵入を防ぐという対策が効果をあげているようです。

他にも、尾瀬では環境に負荷の少ない浄化槽タイプの公衆トイレを設置しており、利用者には一回100円の使用料(チップ)を求めているものの、実際には約半数の回収しかできていないとのこと。

尾瀬の魅力を後世に伝えていくために、国、県、地元自治体でできること、民間にできること、私たち一人ひとりにできることを改めて考えていきたいですね!

いずれにしても、誰もが知っている尾瀬ですが、「最近行ってないな〜」「実は行ったことないんだよな」という方は、是非一度、現地に足を運んでみてはいかがでしょうか?

帰りの山ノ鼻から鳩町峠までの登りは修行のようですが、達成感もあって、感動の癒し旅になること間違いなしです^ ^