県外調査2日目

県外調査2日目は大阪から。

大阪府では、府内における自転車と歩行者による事故が増加傾向にあることを受け、平成28年4月に「大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」を制定。
自転車保険の加入義務化、交通安全教育の充実、交通ルール・マナーの向上に取り組んでいます。

特徴的なのは、各保険会社を巻き込んで「おおさか自転車ほけん」を創設し、月110円からの加入しやすい保険を用意していること。事業連携をしている企業(保険会社など)や団体の社員に条例の普及推進になっていただき、積極的な広報啓発、加入推進に取り組んだ結果、制定時の平成28年には45.9%だった加入率が1年後には67.4%に増加。ハード面では3年間で60㎞の自転車通行空間を整備したそうです。

様々な取り組みをしている中で自転車事故の減少に一番効果があるのは、ルール・マナー向上の取り組みで、小中高と段階に応じた教育のほか、幼児期の家庭における自転車のルール・マナーの教育にも力を入れているとのこと。

保険の義務化や安全対策など、中高生の通学時の自転車事故率が全国ワースト1の群馬県でも、すぐに取り入れたい内容をたくさん聞かせていただきました!

午後は兵庫県企業庁の権現ダム太陽光発電所の現地調査です。
兵庫県では、再生可能エネルギーの普及拡大と、水道用水球事業、工業用水道事業が保有するダムや土地の有効活用として太陽光発電所施設を整備するメガソーラープロジェクトを推進しています。事業対象地区は分譲が見込めない用地やダムの堤体法面など12カ所で発電電力量合計は3160万kWh/年、一般家庭約8800世帯分とのこと。
権現ダムではダム堤体の緩やかな傾斜を利用し効率よくパネルを設置でき、架台には県散財を利用しています。


群馬の奈良俣ダムのロックフィルは傾斜が強すぎるのと雪が降るので太陽光パネルの設置は難しいそうで、身近なため池の法面など、比較的平地での設置がおススメとのこと。小水力発電など新しい取り組みもどんどんチャレンジしていきたいですね。