今日から産経土木常任委員会の県外調査です。
1日目は、兵庫県の理化学研究所放射光科学研究センターにお邪魔しました。
こちらは、平成17年10月に理化学研究所播磨研究所に設置された施設で、SPring-8とSACLAというX線加速器を活用して、ナノの世界、原子レベルの小さなものを写し出し様々な研究を進めています。
飛行機のカーボンファイバーや、電気自動車の電池、自動車の排ガス浄化触媒、iPad の画面、歯を強くするガムや痛んだ髪を補修するシャンプーなどの開発の他、副作用のない抗がん剤の研究やパーキンソン病の解析、ダイオキシンの生成メカニズムの解析、人工光合成のための触媒の研究など、24時間365日、1年間で16000人に利用されています。
光合成の原理や病気になる原理など、身の回りで起きているあたりまえのことも、ナノレベルで見ることではじめてその原理がわかるそう。何かが起こっているのはわかるけど、今までその原理がわからなかったことを解明して、問題を解決していく、まさに豊かな未来を照らす光ですね!
今後は同様の次世代型放射光施設が仙台に設置されることが決まっており、2023年に運用開始とのこと。
群馬が誇る自動車産業をはじめとするものづくり産業や、収量の多い農作物の開発など、新製品、新しい手法に活用していきたいですね。