綾町

小川あきら です。

宮崎に行くなら絶対に寄りたいと思っていた場所が綾町の『ほんものセンター』

綾町は「自然生態系農業」の先進地として全国的にも有名な町ですが、

そのきっかけは、高齢者の医療費負担を解消と町民の健康増進を図るために

昭和48年一に坪菜園を始めたことにあるそうです。

なんと今から40年も前にさかのぼります。

以降、町行政と町民、農家、JAが一緒になって循環型の社会を作り上げてきました。

町民の屎尿や家畜糞尿、家庭の生ゴミ、木質廃棄物、稲わら・野菜屑にいたるまで

全ての廃棄物を資源に変えて、有機農業を支える基盤を作っています。

そして、無農薬の認定農家の皆さんが作った有機野菜について

JAが販路を開拓し、行政は価格補償基金制度を導入。

自然生態系農業は、新規農業就労者をはじめとする人口増と

農家の収入アップにつながっており、

町民全体が町に誇りをもち、自信をもって農業に携わっているそうです。

中心部にある『ほんものセンター』では、認定された有機野菜や加工品が並んでおり、

スーパーの2倍、3倍の価格のものもありましたが、

それでも綾町の有機野菜を求めて沢山の人がこのほんものセンターを訪れていました。

 

お昼は、宮崎県内で6次化の先駆者として注目されている

『フクトミファーム・ガーデン・アヤ』へ。

コメの安い価格に付加価値をつけようといち早く6次化に着目し、

米粉を使ったパンやロールケーキの他、地元食材を使用したランチを提供しています。

見渡す限りの畑の真ん中に、突然現れる素敵なお店。

こんなところまでお客さんが来るのかなー、と思っていたら、

平日にもかかわらず、行列が…!

米粉パンと自家製野菜の美味しさを堪能しました。

旅のおまけで平和台公園内の『はにわ園』にお邪魔しました。

 

宮崎県にて

小川あきら です。

今日は、全国の青年県議有志で、宮崎県の農業政策の調査にやってまいりました。

まずは宮崎県庁にて、県のフードビジネス振興政策のヒアリング。

宮崎県では、食を通じた産業競争力の強化と雇用創出による地域活性化を目指し、

生産、加工、販売、6次産業化に加え、

飲食業や観光産業などにも裾野を広げた総合的なフードビジネスを展開しています。

そのために、今年度からは、関連する各部所(農林水産業、製造業、商工業、

流通業、飲食、観光産業等)の連携を図るフードビジネス推進課を設置。

とりわけ、マーケットインの視点を重視し、

生産供給者側ではなく、消費者のニーズを起点に新たな取り組みをしているそうです。

宮崎の代名詞ともなったマンゴーの次は、ドラゴンフルーツに生ライチなど、

新しい特産品の開発にも意欲的です。

また今年度中には、フードオープンラボという食品関連の試作加工製造施設

を建設する予定で、この施設では、総菜や菓子、清涼飲料水の試作加工を行い、

高付加値化や新事業創出を行えるとのこと。

県を上げての取り組みは本当に素晴らしいと思いました。

九州という土地柄、アジア圏が近いということもあり、海外に向けた販路拡大にも積極的で、

地域間競走ひいては海外にも負けない農業新興への意気込みを感じました。

その後、県が出資をしているJAみやざきフーズの冷凍加工施設を見学。

こちらは、フードビジネスの中の加工・販売を一端をになっています。

年々増加する冷凍野菜の消費をターゲットに、

年間を通じて野菜の安定供給を目指しています。

生産者の農家にとっても、固定価格買取で経営の安定が図れる上に、

高齢農家にとって重労働である収穫については

JAのスタッフが全面的に支援してくれるということで、

win‐winの関係が成り立っています。

試食でいただいた冷凍マンゴーは、生鮮と変わらぬ美味しさで、

一流ホテルや有名パーラーでも利用されているとのこと。

旬の時期だけではなく、一年を通して贈り物としても喜ばれています。

「群馬県は東京に近いので、朝取りの野菜がすぐに東京に並ぶけど、

宮崎からは2日かかってしまう。大消費地への提供には色々な工夫が必要だ」

と所長さんが話していました。

課題としては、冷凍野菜=生鮮よりも劣るというイメージをどう払拭するか。

飲食店や学校給食等では、作業効率の観点から、

加工した冷凍野菜の方が喜ばれるケースも多いようです。

 

 

子宮頸がんワクチン

小川あきら です。

昨日は会派で、子宮頸がんワクチンの副反応で苦しむ女子中学生のお母さんと、

この問題に取り組んでいる東京の三鷹市議、練馬区議の方々のお話を伺いました。

群馬県内でも、現在18人の副反応の報告が上がっていますが、

県の基金事業として推進してきたワクチンですので、

しっかりとした救済と今後の被害防止に努める必要があります。

子宮頸がんワクチンの接種後の痛みを専門的に診察する医療機関が

全国で17か所設置されましたが、群馬県内にはありません。

健康被害を受けた女子生徒が一日も早く良質な医療を受けることができるように、

今後も対策を進めていきたいと思います。