小川あきら です。
決算特別委員会の現地調査で、碓井製糸農業協同組合と日本絹の里を訪れました。
碓井製糸農業協同組合は、昭和34年に設立された日本最大規模の製糸工場。
11都県から繭を収納し、国産生糸の6割を生産しています。
富岡製糸場と全く同じ機械が現在も稼動している貴重な工場で、富岡製糸と絹産業遺産群の世界遺産登録後は、見学者が増加しているそうです。
歴史を感じさせる古い建物の作りや独特の匂いに、改めて日本の近代化を支えた製糸業の役割を感じることができます。
県では、製糸経営安定化支援事業として、施設改善や高品質繭の生産指導のための補助を行っていますが、30年以上前の機械は現在では部品を作っている会社がなく、メンテナンスが大変なことや、年々養蚕農家が減少していることなど、課題も沢山あります。
「養蚕農家ある限り、製糸の火は消さない」という組合長の力強いお言葉。
県をあげて応援していきたいですし、群馬県産の絹をもっとPRしていきたいですね!
続いて、日本絹の里へ。
こちらは、養蚕や絹文化にかかわる企画展示、染め折り、繭クラフトなどの体験学習を通じて、蚕糸絹業への理解を深め、蚕糸関係等の交流と情報発信の施設として平成10年に設置された施設です。
施設の運営は、公益財団法人群馬県蚕糸振興協会に指定管理委託しています。
施設の管理運営だけではなく、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録を推進するための、群馬遺産解説業務も委託していますが、やはり昨年から来館者や出前授業の以来も増えているとのこと。
県内・県外から多くの方に訪れていただきたい施設です。