【ぐんま女性議員政策会議】研修会①

【ぐんま女性議員政策会議】研修会①

県内女性議員の超党派有志で構成する【ぐんま女性議員政策会議】の研修会が桐生市で開催されました!

午前中は、桐生市学校給食中央共同調理場で地産地消の循環型給食の取り組みを視察。

桐生市ではこの6月から毎日発生する給食残渣を民間企業(日本ゼウス工業株式会社)に売却し、それを原料に製造された有機液体肥料を使って野菜を栽培し、その野菜を桐生市が買い上げて学校給食に利用するという循環型給食に取り組んでいます。

市内の各学校各園から1日150〜300kgの給食残渣が出るそうですが、そのうち200kgを有償で提供(価格1t1500円)、残渣に加水して約1.2倍の有機液体肥料が出来上がるとのこと。
現在は学校給食残渣を利用していますが、生ごみは各家庭からも毎日発生するので、将来的には一般の残渣にも広げていけそうです。有機栽培の普及や輸入穀物の国産化(地産地消)にも繋げていけると素敵ですね。

循環型社会の構築はまさにこれからの時代に求められているカタチなので、非常に興味深い取り組みを学ばせていただきました!

【西毛広域幹線道路建設促進連絡協議会】

【西毛広域幹線道路建設促進連絡協議会】の理事総会が安中市役所で行われました!

昨年は書面決議だったので久しぶりの現地開催です。

西毛広域幹線道路は、富岡から安中、高崎を経由して前橋の国道17号までを繋ぐ総延長27.8㎞の道路で、「ぐんま県土整備プラン2020」の中でも防災拠点や物流拠点が集積するエリアを結ぶ「強靭な道路ネットワーク」に位置付けられています。
大規模災害時の広域的な救命救助や支援物資の輸送、経済活動の継続性を可能にし、県民の安全な暮らしや企業の安定した経済活動を支えるほか、観光地の周遊性向上などの効果も期待されています。

今年の3月には県道高崎安中渋川線の箕郷町上芝から県道あら町下室田線の本郷町までの高崎工区(一部)が開通し、現在総延長27.8kmのうち12.9km (約半分)が開通済み。
令和11年の全線開通に向けてしっかり取り組んでいきたいですね!
https://www.pref.gunma.jp/06/h3400041.html

【総務企画・県外調査③】

【総務企画・県外調査③】

最終日は新ひだか町にて、滞在・移住促進の取り組みを調査しました。

新千歳空港・苫小牧フェリーターミナルからそれぞれ車で1時間半のところに位置している新ひだか町は人口21500人。日高昆布も有名ですが、サラブレッド生産頭数日本一の馬のまちで、全国で唯一馬の生産が学べる静内農業高校には全国から生徒が集まってくるそうです。北海道の中でも特に夏が涼しく、冬の降雪量が少ないという暮らしやすい気候で、道内でも滞在・移住者上位の町として注目されています。

新ひだか町の移住政策の一番の目玉は、移住体験住宅。家具、家電、調理器具、ウォシュレットトイレのほかWi-Fiも設置されている住宅が10棟用意されていて、1日1,100円で最長1年間利用できます。

移住体験者には、町の移住コンシェルジュが様々な支援を行うほか、農家や牧場をはじめとした企業の皆さんと官民連携で体験や就業をサポートしたり、先輩移住者の「暮らし・サポーターズ」の皆さんが交流会やイベントを毎月開催していて、行政では提供しにくい情報(あのリフォーム業者がいいよ!とか、あそこの物件が空いたよ!など)を教えてもらえたりと、移住体験者と積極的に関わる取り組みが行われています。

特に「暮らし・サポーターズ」の皆さんは、移住者の孤立や挫折を防ぐだけでなく、“まちの広報部長”として移住者の活躍をPRし、さらなる移住者を呼び込んでくれているんだとか。

こうした取り組みにより、令和3度には21組が移住体験住宅を利用し、そのうち7組12名が完全移住に繋がったそうです。

今後の課題は住宅と仕事の確保ということで(これはどこの自治体も同じですが)、空き家バンクを設けても登録する人が少なく、口コミで空き住宅の情報を得たりマッチングしたりしているが現状なので、空き家対策や民間事業者との連携を深めていきたいとのこと。
また仕事については、今年度から移住体験者にWi-Fiを設置したところ、早速テレワーク移住の体験利用が増えたことから、テレワークの環境整備をさらに広げていきたいとのことでした。

群馬県でも【ぐんま移住・暮らしサポーター】の皆さんが、移住者と地域をつないで丁寧にサポートしてくれていますが、移住体験住宅やテレワーク環境の整備など受け皿整備の面ではまだまだやれることがあるな、と参考にさせていただきます。

【総務企画・県外調査②】

【総務企画・県外調査②】

2日目、午前中は、陸上自衛隊北部方面隊・真駒内駐屯地を訪問し、北海道を取り巻く周辺国の情勢と北部方面隊の編成、訓練の状況、災害救助活動の状況などを調査。

陸上自衛隊の中で最大規模の北部方面隊は3万数千人の人員数(うち女性は1400人)を持ち、北海道全域の防衛警備や災害派遣等のほか、他地域における行動支援、新たな領域(宇宙、サイバー、電磁波)への対応にも力を入れています。

直近の災害派遣等では、鳥インフルエンザの殺処分や知床遊覧船事故の調査、新型コロナ患者の空輸や医療支援、胆振東部地震の行方不明者の捜索などに自治体と連携しながら対応したとのこと。

また、かつては「さっぽろ雪まつり」の真駒内会場として地域の人たちに解放されていたそうですが、現在は真駒内駐屯地で開催される盆踊りや花火大会のほか、地域行事への協力(ウォーキングイベントの給水支援など)を通じ地域に根差した活動を行なっています。

相馬原と新町に駐屯地が存在する本県においても、今後の防災体制、危機管理面でしっかり連携できるように更なる関係強化に取り組んでいきたいですね。

午後は北海道博物館にお邪魔し、平成27年にリニューアルされた博物館の役割や文化づくりの取り組みについて調査しました。

北海道開拓記念館とアイヌ民族文化研究センターを統合して、北海道の自然、歴史、文化を多角的に扱う総合博物館として生まれ変わった北海道博物館は、北海道の中核的博物館として道内の博物館と連携した知のネットワークを築き上げる役割も担っています。

館内は
①北海道120万年物語(大地の始まり〜明治)
②アイヌ文化の世界
③北海道らしさの秘密(産業と暮らし)
④私たちの時代へ(戦争〜現代)
⑤生き物たちの北海道
というテーマに沿ってコンパクトに展示されていて、歴史と文化と自然を複合的に学ぶことができます。

教育利用では札幌市内の小学生の利用が多いそうですが、札幌以外でも広い道内全域から小中高の児童生徒が郷土の歴史や文化を学びにきているとのこと。
国立アイヌ民族博物館や世界遺産となっている知床や北海道・北東北の縄文遺跡群などとも連携しながら、北海道の自然、歴史、文化に関わる遺産を未来につなぎ、北海道の国際化や文化力の向上、持続可能な社会の構築を目指して取り組みをすすめているそうです。

群馬県にも県民のみなさんが群馬の自然や歴史、文化を知り、誇りを確認する拠点となる施設が多数あるので(歴史博物館や自然史博物館、富岡製糸場など)、教育や地域づくりにもしっかり活用していきたいですね!

【総務企画常任委員会・県外調査①】

【総務企画常任委員会・県外調査①】(危機管理・防災対策)

北海道は厚真町にて、平成30年9月に発生した「北海道胆振東部地震」の発生当時の状況や対応、復興状況、森林再生実施計画の概要について伺った後、インフラ復旧(富里浄水場の復旧)や森林整備の現場を調査しました。

最大震度7を観測した胆振東部地震では大規模な土砂災害や家屋の倒壊、さらには道内全域での停電によるライフラインの寸断など、甚大な被害が発生しました。
(当時、議会の県外調査で八戸にいたので、深夜の地震で目が覚めたのをよく覚えています。)

土砂崩れで36名が亡くなった厚真町では、ハザードマップで想定していなかった低い山がかなり崩れたため、その後の見直しで土砂災害危険区域が3倍近くに広がったそうです。

また電気の復旧に4日、水道の復旧に1ヶ月とライフラインの復旧にも時間がかかったため、現在は町役場や避難所など拠点となる施設に太陽光パネルと蓄電池を設置し、停電への備えに取り組んでいるとのこと。
ライフラインは住民生活だけでなく畜産業にも大きく関わってくるので、災害時の停電ゼロに向けて群馬でもしっかり取り組みを進めていきたいですね!

それにしても、厚真町の防災マップ(紙版・web版)がとても充実していて素晴らしい!
震災を受けて住民の防災意識も高まっているそうです。

▼厚真町防災マップ
https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoxODQ3NzJ9&detailFlg=0&pNo=26