リベラル群馬・会派視察②

リベラル群馬・会派視察②

2日目は千葉県八千代市の【52間の縁側のいしいさん家】へ。
52間の縁側という名の通り、役80メートルの細長い建物に縁側がついている素敵な外観。こちらでは、宅老所(民間デイサービス)をメインに子供たちの遊び場や寺子屋、地域のイベントなどを行っていて、今後は訪問看護事業やカフェ事業も予定されているそうです。

デイサービスの利用者がそれぞれの気に入った場所でスタッフの方と楽しそうにお話していたり、あるいはお風呂に入る人、お昼寝する人など、ありのままに過ごしているのが印象的で、さらには近所の子どもたちが駆け回り、利用者さんやスタッフの皆さんとも声を掛け合っている姿がなんとも微笑ましい^ ^
いわゆる老人介護施設では食事や入浴など、1日の行動が決まっていることがほとんどですが、こちらの施設では、誰もが自分の家にいるようにゆるやかに時間を過ごしていて、みんなの交流と居場所になっていることがよくわかります。

建物の作りはいわゆる「動線」を全く意識していない作りになっていて、柱に頭をぶつけそうになったり、縁側から落っこちそうになったり、お風呂から出た場所がテラスなので冬は寒いんじゃないかな、と思ったり。でもこの不便の中かから、「ぶつからないように気をつけてね」「寒くない?大丈夫?」など豊かなコミュニケーションが生まれるのだそう。

誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるごちゃまぜ社会。とても参考になりました^ ^
https://www.ishiisanchi.com/

リベラル群馬・会派視察①

リベラル群馬・会派視察①

7/20-21にかけて、一泊2日の会派視察。
(私は諸事情により日帰り×2日でしたが💦)
初日は東京都瑞穂町の【社会福祉法人コロロ学舎(瑞学園)】にお邪魔しました。

こちらは知的障害や自閉スペクトラム症の方々の入所・通所施設で、集団歩行やダイナミックリズム、日々の生活にあえて変化をつけて耐性を身に付けるといったコロロメソッドによる自閉症療育で大きな実績をあげています。

当日もダイナミックリズムの様子を拝見させていただきましたが、集団行動が苦手と言われている自閉傾向を持つ人や強度行動障害のある人も、集団で一斉に同じ動きをすることで「今、何をするべきか」が視覚的に理解し、耐性や情動のコントロールができていることがわかりました。

コロロ学舎の利用者の皆さんは集団で国内、海外旅行などを楽しむことができるようになるそうです。

一般に個別療育・個別支援が望ましいと言われているものの、こういう集団での療育・支援というのもあるんだな、と今回はじめて知りました。
当事者とご家族にとってはいろんな情報と選択肢があることが大切ですよね!
群馬から車で1時間ちょっとのコロロ学舎(瑞学園)。気になる方は是非、見学・体験に出かけてみてください^ ^
https://www.kololo.net/smarts/index/22/

【ムーちゃんのSOW業ラジオ】にお邪魔しました♪

【ムーちゃんのSOW業ラジオ】https://moo-factory.com/radio/

今日は麦わら屋の小野さんと黄色いベンチの森下さんと一緒にラジオ出演^ ^
8月の障害者アートイベントの宣伝をたっぷりしてきました!

アートで世界をひらき、つなぐ。
前橋のまちじゅうがアートで溢れる1ヶ月。
お楽しみに〜♪

【健康福祉常任委員会の県外調査3日目】

【健康福祉常任委員会の県外調査3日目】

最終日は東京都港区にて、元麻布保育園における医療的ケア児の支援体制について伺いました。令和2年1月に開設した元麻布保育園では、0歳児から5歳児までの通常クラス(188人)の他に、医療的ケア児・障害児クラス(20人)を設置し、医療的ケア児・障害児の集団保育を実施しています。
https://www.city.minato.tokyo.jp/hoikusien/motoazabu05.html

港区議会で平成19年に医療的ケアを必要とする児童の受け入れを求める請願が採択されたことを受け、慎重に議論を重ね、この保育園の開園に至ったとのこと。

令和5年4月時点では、8人の医療的ケア児を受け入れており、児童1名につき保育士又は看護師が1名配置されています。

状態が安定していることや医療行為によって状態の変化が起こりにくいことが主治医に判断されていることなど、いくつかの受け入れ要件はあるものの、現在までに要件に該当しないと判断されたケースはないそうです。
受入れ準備段階から、ご家族への丁寧な説明、住まいの状況の把握(送迎する時の車の待機場所や雨天時の対応など)、医師や関係機関との連携など、入念な手順を踏んでおり、安全・安心な保育環境の提供を行っていることがよくわかりました。

公共交通機関の利用が困難な児童に対しては福祉車両による送迎も実施し、今年からはすぐ近くにある児童発達支援センターとも連携した保育(併用通園)も可能となっています。また園内では、通常クラスの児童とも交流できる保育を行っているそうです。

群馬県内でも、医療的ケアが必要なお子さんたちの預け先がなく、苦労しているというお話をお聞きすることがあります。
初日に伺ったカミヤト凸凹保育園もそうですが、障害児や医療的ケア児の受け入れやインクルーシブ保育について、先進的な取り組みを学ぶことができました。しっかりと群馬県内の施策に活かしていきたいですね。

【健康福祉常任委員会の県外調査2日目】

【健康福祉常任委員会の県外調査2日目】

午前中は神奈川県庁で、ケアリーバー支援の取り組みについて伺いました。神奈川県では、平成25年から「あすなろかながわクロスファンクション連絡会議」を設置し、児童福祉施設退所後の子どもたちの支援について検討を始め、翌26年には、退所児童に対する相談や交流の場所などを設定する「あすなろサポートステーション」を開設しています。

コロナ禍を経て、精神保健や法律相談等の専門相談が増大していることなどから、近年では公認心理士や弁護士等の配置やアウトリーチの強化など、さらなる機能強化を図っているとのこと。

この7月からは、あすなろサポートステーションサテライトという2箇所目の拠点を設置して、身近な地域で相談できる体制を整えているそうです。

群馬県でも今年度から一般社団法人「ヤング・アシストいっぽ」さんにケアリーバーの相談や生活のサポートを委託していますが、いつでも立ち寄って相談できる場所、心の支えになる場所が大切ですね。
http://youngassist.com/

午後は【神奈川県立こども医療センター】を訪問し、施設内の見学と取り組み内容について調査しました。

こちらは、総合医療、内科、外科、周産期、こころの医療のほか、肢体不自由児施設や重症心身障害児施設といった福祉施設、さらには県立横浜南養護学校を併設した小児専門の総合病院となっています。

子どもたちが治療を前向きに捉え、自尊心を保てるように寄り添ってくれるファシリティドッグや医療チームの一員としてお子さんやご家族に心理的支援をするチャイルドライフスペシャリストなども導入していて、その効果についても伺うことができました。

またきょうだいの支援にも取り組んでいて、きょうだい預かり、きょうだい面会、きょうだいが主役になるイベントなどを実施しているそうです。

群馬県では、小児医療センターの建て替えに向けて、今年と来年でマスタープランを作成する予定です。現場の皆さんから伺った貴重なお話をしっかりと活かしていきたいですね。
https://kcmc.kanagawa-pho.jp/support/facilitydog.html