【黄色でツナガルプロジェクト】

2023.02.07午前中は【黄色でツナガルプロジェクト】の森下さんと打合せ。

最近前橋市内で黄色いベンチをよく見かけるようになりましたよね!
これは「幸せのベンチ」といって、コロナ禍の外出機会の減少による健康への影響を改善するために、高齢者の移動支援や憩いの場を提供しようと2021年にスタートしたプロジェクトで、現在では、企業や学校・学生のみなさん、NPO法人など、多くの人たちをつなぐ地域づくりのツールとなっているそうです。
外に出かけて、ベンチに腰掛けて、ちょっとしたコミュニケーションや人と人とのつながりが生まれる幸せのシンボル。このベンチから、誰もが自分らしく過ごせる「ごちゃまぜ」な地域社会が生まれるといいですね♪

「幸せのベンチ」の発表会が3/5(日)10時からzoomで開催されます。
幸せのベンチでつながった地域の事例や今後の展開について、興味のある方はお気軽にご参加ください。

お申し込みはこちらから▼
https://docs.google.com/forms/d/1svS9YttGppIhNDmHnTRMeVdfX6n9ufKKXMdDmNPBE1Q/edit

幸せのベンチ▼
https://www.hoxon.net/test2/

私は別件で、多様なアートが発表・体験できるイベントについて森下さんにご相談。
障害者アートや高齢者アートなどみんなを巻き込んでアートフェスが開催できたらな、と考えています。
夏に向けて、どんな形をつくっていけるか。ワクワクしますね^ ^

【障害者権利条約の審査・総括所見を活用した国内法制度整備事業タウンミーティングinぐんま】

【障害者権利条約の審査・総括所見を活用した国内法制度整備事業 タウンミーティングinぐんま】を開催しました!(2023.02.05)

 難しい名前のタウンミーティングですが、地域移行とインクルーシブ教育について、多くの皆さんと考える良い機会になりました。第1部の参議院議員の船後泰彦さんの基調報告では、昨年スイスのジュネーブで開催された国連障害者権利委員会の対日審査について、ジュネーブまでの移動の様子やケア体制、現地での活動状況、今後の方向性(勧告を制度転換にどう活かすか)などを伺いました。

今回の対日審査の総括初見では、日本政府に対して65項目の懸念と勧告が出されており、特に緊急措置を要するとされたものが19条の「自立生活と地域社会へのインクルージョン」(地域移行)と24条の「教育」(インクルーシブ教育)です。

19条については、日本では身体障害者7.3万人、知的障害者13.2万人が入所施設で生活しており、さらに入所待機者が全国で2万人以上いると言われていますが、入所施設・精神病院に頼らなくてもいい地域社会に向けて、障害児者の施設収容を廃止し地域生活支援にシフトすることが求められています。(これは第2部のシンポジウムでも議論になりましたが、そうはいっても、重度訪問介護サービスや緊急短期入所、自立生活センター(CIL)など地域資源が圧倒的に足りない現状をなんと関する必要があります。)

24条の関係では、日本では障害の有無で分離した特別支援教育が実施されていますが、分離特別教育の廃止と全ての障害児の普通学校への通学の保障、学校における就学拒否の禁止が求められています。
近年子ども全体の数が減少する中、特別支援学校・学級に在籍する児童生徒数は激増していて、群馬県でも未設置地域への特別支援学校の設置や特別支援学級の増設を図ってきた経緯がありますが、この特別支援教育制度自体が24条と相いれないと指摘されています。

他にも、
○「医学モデル」から「社会モデル」への転換
○政策決定過程における多様な障害者との協議の確保
○性別、年齢、民族、宗教、性自認との複合差別・交差差別の禁止
○すべての障害者に合理的配慮が提供されることの確保
○旧優生保護法における優生手術の被害者救済
など様々な内容が勧告されており、今回浮き彫りになった人権問題について、今後、政府や地方自治体、地域社会がそれぞれできることを実施していく必要があります。
 
第2部では、総括初見を受けて地域で何かできるのか。「総括所見を群馬で生かすためにー地域移行とインクルーシブ教育を考える」をテーマにシンポジウムを開催。

全国手をつなぐ育成会の田中正博さんからは、地域移行に必要な「地域生活支援拠点事業」の推進、レスパイトサービスの課題など、当事者やご家族の立場から必要な支援についてお話いただきました。「親なき後という言葉を親の立場から考えるだけでなく、障害当事者の立場からも考える必要がある」という言葉が印象的。

東京大学教授の小国喜弘さんからは、登校拒否・不登校児童生徒の推移や特別支援学級の現状、インクルーシブ教育の特徴などについてお話しいただきました。
説明の中で出てきた動画がわかりやすいです▼
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/32750?display=1
インクルーシブ教育は教育効果ではなくて、社会正義の問題。多様な差異の包摂は社会正義であって、「インクルーシブ教育で学力が下がらないか」といった議論は社会正義に反するんだ、という力強い意見はまさにその通りだな、と。

私もパネリストとして登壇させていただき、障害当事者やそのご家族からいただいている相談の内容や、県内に受け入れてくれる施設やサービスがないので県外に出ていかざるを得ないという事例(重度障害や行動障害のある方は断られてしまうケースがあります)などを紹介させていただきました。
地域移行といっても、そもそも地域資源が少ない中で施設や適切なサービスに繋がれない障害者がいるという現状からスタートする必要があります。
(そういった当事者やご家族の負担は本当に大変なものになっています。)

そのうえで、
○群馬県で重度訪問介護や自立生活センターが少ないのはどうしてなのか。(増やすにはどうしたらいいのか。)
○国立のぞみの園ともっと連携を図ることはできないのか。
○緊急短期入所受入を実施している事業者からは、常時定員に達していることが多く緊急時には定員を超えて受け入れなければならないケースもあるという現状を伺っているので、緊急受入やグループホームの体験利用などを進めるために他の自治体で実施している空床保障を群馬県内でも制度化するべきではないか。
といった問題提起や提言をさせていただきました。

同じくパネリストの高橋宣隆伊勢崎市議からは、インクルーシブという言葉が人によって解釈がバラバラなので、概念を共有したいという意見も。
インクルージョンはエクスクルージョン(排除)の反対語。誰も排除しない、排除されない社会を目指していきたいですね。

予定時間がオーバーするほど中身の濃いタウンミーティングでしたが、150人を超える満員で、多くの方々と課題や想いを共有することができました。
閉会後も自立生活センターや重度訪問介護を実施している事業所の皆さん、障害当事者やそのご家族の皆さんと色々と意見交換できて、学びと出会いが多い1日に。
このつながりは群馬の障害者政策を前に進める力になると信じています。


DPI日本会議、崔さんの報告より(インクルージョンのイメージ)

【はっぴーすまいる】その2

やよいちゃんに会いに【はっぴーすまいる】に行ってきましたー♪

【はっぴーすまいる】は、脊髄性筋萎縮症I型という病気で寝たきりの萩原やよいちゃんが身ロボット(OriHime)を使って働いているお店です^ ^前橋市議会議員の三森和也さんをお誘いしたら、なんと三森さんの奥様とやよいちゃんのお母さんがお友達だったということが判明^ ^
みんな繋がってるんですね♪

やよいちゃんは、お店の受付を担当していて、お客さんが入ってくると「いらっしゃいませ!」と挨拶をして、おすすめメニューを教えてくれます。
料理が運ばれてくると「お待たせしました」「ごゆっくりどうぞ」と声をかけてくれたり、記念撮影にはOriHimeの手をあげてポージングもしてくれます。

やよいちゃんの周りにはモニターがたくさん置いてあって、厨房で料理を作っている様子や、お店の中のお客さんの様子も見えているんだとか。

以前は高校を卒業した後の社会とのつながりに不安があったそうですが、はっぴーすまいるで働き始めてからは、不安もなくなって毎日が充実しているとのこと。
社会参加の一つの形として、障害者のテレワークを進めていきたいですね♪

オムライスは相変わらずの絶品でした^ ^
はっぴーすまいる。 | (happysmile88002525.com)

【車社会の群馬県】はとにかく移動が不便!?

【車社会の群馬県】はとにかく移動が不便!?

免許保有率全国2位(72.1%、2021年)、人口1人当たりの自家用車保有率(2019年)は全国1位の群馬県は、長い間、車を中心としたまちづくりが進められてきたので、バスや電車といった公共交通手段が脆弱だったり、道路も歩行者や自転車の通行が危険だったりと課題が多く、近年では高齢化によって免許を返納した後の生活の不便さがあちこちで問題になっています。
(高齢化が進む郊外の団地では、買い物や病院に行くのも一苦労。日常生活の移動を家族送迎に頼っており、家族の都合が合わないときは外出することができないという人も多いです。)

そこで、県では「群馬県交通まちづくり戦略」を策定し、高齢者や子ども、学生など自動車以外の移動手段を必要とする人がそれぞれの生活スタイルに合わせた移動が可能となるように、多様な移動手段の確保を目指して各種施策に取り組んでいます。
https://www.pref.gunma.jp/page/7506.html

今回は民間で様々な取り組みを実施している【日本中央交通】さんにお話を伺ってきました。
(駅やバス停まで行くのも大変という方にとっては、やはりタクシーが便利ですよね!)

こちらの会社では、子どもの送り迎えをしてくれる「キッズ・ジュニアタクシー」や、事前にかかりつけの病院を登録しておけば電話1本で妊婦さんを病院に送り届けてくれる「妊婦・陣痛タクシー」、お客さんの代わりに買い物をしてきてくれる「お買い物タクシー」、観光地を周遊する「観光タクシー」など、まさに「あったないいな」をカタチにしたような幅広い事業を展開しています。

共働き家庭にとっては、子どもを安心して塾や習い事に送り出してもらえるのは本当に有難い!(習い事が終わった後のお迎えは行けるけど、学校が終わる時間はまだ仕事中で送っていくのは難しいんですよね…。)
観光タクシーでは、おススメ観光地を周遊するだけでなく、専門の研修を受けたドライバーさんが観光ガイドをしてくれるプランもあるそうです。
私も選挙が終わって時間ができたら観光タクシーを利用してみたいな~♪

ちなみに、日本中央さんでは女性のドライバーさんがとても多いので、どうしてか尋ねてみると、勤務時間が法律で決まっているのでサービス残業がなかったり、お休みが取りやすかったりと、実はとっても働きやすい業種なんだとか。
女性が笑顔で働きやすい環境は、男性にとっても働きやすい職場になりますよね!

今後は自動運転技術なども進んでくると思いますが、安心や人とのふれあいなどまちづくりの観点からも、官民それぞれの強みを活かした「多様な交通手段」の確保に取り組んでいきたいですね。
▼森永卓郎の元気情報2022(観光タクシーやキッズタクシーの紹介動画)
https://youtu.be/INe7Sjn0y2Q

▼日本中央交通サイト▼
https://www.nck-taxi.jp/

【ガチ高校生×群馬県議会】

【ガチ高校生×群馬県議会】

群馬県議会では、若者に政治への関心を高めてもらうために、議員が高校を訪問する事業「GACHi(ガチ) 高校生×(かける)県議会議員~政治を知らなきゃソンをする!~」を実施しています。
https://www.pref.gunma.jp/site/gikai/139654.html

今回は萩原議員、相沢議員と一緒に高崎高校にお邪魔し、1年生の生徒282人と意見交換をしてきました!

政治の仕組みの説明と○×クイズの後は、ガチンコの質問タイム。
(どんな質問が飛び出すか、毎年楽しみにしています^ ^)

・今までの歳出の中で一番良かったと思うものは何か?
・選挙の時は政党からお金がもらえるのか。選挙にはどのくらいの費用がかかるのか。
・男女共学化についてどう考えるか。
・政治家には文系が多い気がするが、なぜか。
など、県の歳入歳出から男女共学といったシビアな課題、お金の話まで、本音で語るざっくばらんな意見交換に。

質問の手がたくさん上がっていたのに、時間が全然足らなくて、質問できなかった生徒の方が多いので、学校を通じてでも、直接でも、気になることがあればどんどん聞いてもらえればと思います。

こうした取り組みが少しでも政治に関心を持つきっかけとなれば嬉しいです♪

県議会では、若者や女性の皆さんに向けたメッセージ動画も作成しているので、こちらも是非ご覧ください▼
https://www.youtube.com/watch?v=DO50sjKQmkA