決算特別委員会

昨日・今日と決算特別委員会の分科会が開催され、産業経済部、労働委員会、企業局、県土整備部の平成29年度の決算審査を行いました。

決算は、昨年度の予算が適正に執行されたかをチェックしたり、事業内容や効果を検証したりして、来年度の予算編成の参考にするためにもとても大切な議会の役割です。
(個人的には予算編成よりも決算をしっかり行うことの方が重要だと思っています)

今回委員会の中では質問する議員が少なかったので、ここぞとばかりにたくさん時間をいただいて質疑させていただきました。24日には決算の総括質疑が行われます。

主な質問内容は以下のとおり。

産業経済部関係
★地域・まちなか活性化コンペの実施状況と波及効果について
★県内企業のBCP策定状況と今後の支援について
H29時点の策定状況は14.6%だが、今年に入ってから自然災害が全国で発生し、企業活動がストップしている様子を見て、県内企業もBCPに対する関心が高まっている。なぜBCP計画が必要なのかとうところからしっかりと周知していきたい。
★県内の創業の状況と若者や女性が創業しやすい環境づくりについて
★次世代産業に関する予算の執行状況について
★観光施策について(外国人観光誘客のための情報発信の取り組み、周遊観光パスポートの発行状況と効果について、観光ビックデータの活用など)
周遊観光パスポートには県内712施設が加盟し、パスポートの利用者は10163名となっている。宿泊や有料施設ごとスタンプを押す仕組みで、ぐぐっと群馬観光キャンペーンの宿泊者数が増えたことに結びついたものと考えている。ビックデータの活用によって、ターゲットとする地域を都市部ではなく新潟方面への働きかけをしたり、観光地同士の周遊や、高速PA・道の駅での効果的なPRなどに変化が出てきたとのこと。
★おみやげ総選挙や優良県産品の推奨結果が販路拡大につながっているか

 

労働委員会関係
★若者就職支援について、ジョブカフェの実績やマッチングがうまくいかないケースの課題について
★若い世代の正規・非正規の割合について
H29は1267人の就職に結びついた。登録者は3248なので2000人程度は今後の支援に引き続き取り組むが、自分に自信がなかったり仕事内容に対する不安から就職までに時間のかかるケースもある。正規は78%。若者の中には非正規の仕事を望む声もあるので、個人のニーズに応じて丁寧にマッチングを行っていきたい。

企業局関係
★県営ゴルフ場の県内・県外利用者の割合について
★パブリックとして県民がより利用しやすい環境整備について
県内利用者の割合は上武37%、玉村55%、前橋86%、板倉18%、新玉村41%となっている。今後何千万~億の金額をかけてクラブハウスの建て替えを行うのであれば、県外の人ばかりが使っているのではなくて、県民がより利用しやすい仕組みを検討してもらいたい。

県土整備部関係
★土木施設のPR番組の目的・事業費、効果と今後の活用方法について
群馬テレビで群馬の偉大な土木遺産という5分間番組を50回放送(視聴率は3.7%で、名探偵コナンには負けるものの同時間帯のそれ以外の局よりは視聴率が高い)H30からはYouTubeでも同内容を発信している。高校生や大学生など若い世代に建設土木業に興味をもってもらうためにも、学校における活用等を今後検討していきたいとのこと。
★共通バスカードの乗降データの分析結果と市町村での反映状況について
★高校生を対象とした自転車安全教室の実施状況と全校での取り組みについて
スタントマンによる自転車安全教室はH23からの事業でH29は11校で実施。県内80校のうち20校では一度も実施していない。高校生の自転車事故ワースト1を改善するためにも全ての学校における安全教育に取り組んでもらいたい。