小川あきら です。
今年度から3会期制に移行し、今まで以上に決算審査に時間をかけることができるようになりました。
そのため今年度からは、決算特別委員会の分科会でも県内調査を行うことに。
伊勢崎の『ゆたか第二保育園』と『群馬県立がんセンター』にお邪魔しました。
ゆたか第二保育園は、今年の4月にオープンした保育園で、群馬県で初めての夜間保育園です。
夜間保育所というと、文字通り「夜間」の託児をイメージする方が多いと思いますが、
厚生省(平成12年当時)の通達(「夜間保育所の設置認可等について」)に基づいて、
開所時間は原則午前11時から午後10時となっています。
利用者は、スーパーやショッピングモールで働く方が多いということで、
お店の閉店時間に合わせて、8時過ぎ、9時過ぎまで預ける方もいるそうです。
また、育児に悩みを抱えた保護者の相談にのるなど、
保護者のサポートにも力を入れているということでした。
夜間保育所や24時間保育については、
保護者の育児放棄を助長するという意見が出されることもありますが、
園長先生が、「24時間保育をおこなうということは、
保育所の開所時間が24時間だというだけで、24時間預けっぱなしということではない」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
続いて、県立がんセンターでは、病院の経営状況の調査に加え、
来年度開設を予定している緩和ケア病棟の設計や、
リニアック装置の導入について調査しました。
7月には福岡のみどりの杜病院を調査しましたが、
よりよい緩和ケア病棟を目指して現在建設が進められています。
敷地の関係上、少し庭が狭いのが残念ですが、
がん患者さんとご家族が自分らしく過ごせるように
しっかりとした体制を整えていただきたいと思います。
リニアック(放射線治療装置は、エックス線や電子線などの放射線を当てて、
がんなどの治療をする機械。
乳がん、胃がん、膵臓がん、膀胱がんなど様々ながんの治療に利用されています。
放射線を利用するので、分厚いコンクリートで遮断された特別な部屋が必要になり、
新機器の導入に合わせてリニアック棟を建設する予定となっています。