小川あきら です。
本日は、八ッ場ダムの視察に行ってきました。
東日本大震災を受けて、八ッ場ダムについても
今までとは違った視点での検討が必要になってきたように感じます。
今回の震災では、福島県須賀川市の藤沼ダムが決壊し、死者がでています。
同じような災害が起こったとき、八ッ場ダムは、
想定外の大災害にも耐えられるだろうか。
建設予定地は計画当初から地質のもろさが指摘されており、
実際に、いろいろな場所で地滑りや落石が起きています。
安全性について、しっかり検証する必要があります。
また、震災による電力不足への懸念とともに、
八ツ場ダムで計画されている水力発電への関心も出てきました。
しかし、八ツ場ダムで発電するには、これまで松谷、原町、箱島、
金井、渋川の6カ所の水力発電所で使用されてきた
吾妻川や白砂川等の河川水の一部をダム湖に流入させることが必要なので、
結果的には、吾妻川水系の発電能力はむしろ低下すると言われています。
大規模震災への備えという観点からもさらなる検討が必要です。
司法修習で視察をしたときには、湖面2号強の橋脚の建設途中でしたが、
この数年間で、道路の付替え工事や代替地の造成など、
地元の皆様の生活再建・保証が進んでいる様子でした。