【赤城山らんたん祭り】

らんたん祭り】2020.08.06

前橋出身の羽鳥重郎さんと羽鳥又男さんをご存知ですか?
明治〜昭和時代に医師として活躍した羽鳥重郎さん(富士見村出身)は、台湾へ渡り当時東部海岸で多発していたマラリアの撲滅に尽力したり台湾ツツガムシ病を発見するなど、台湾の衛生・医療行政に貢献した人です。
また、同じく富士見村出身の羽鳥又男さんは太平洋戦争の戦時下に台南市長に任命され、台湾の貴重な文化財を保護することに尽力した人で、台南市の赤崁楼には胸像が設置され今も台湾の人々に慕われているそうです。

赤城山らんたん祭りは彼らと台湾、そして前橋市のつながりをもとに、台南の友好都市であるみなかみ町の協力を得て開催された夏祭りで、台南市の子供たちが絵付けした600個の色鮮やかならんたんが優しい灯りを灯していました。

夜には赤城山の夏の風物詩・灯ろう流しが行われ、赤城神社でいただいた御神火を灯した灯ろうが揺らめき大沼が幻想的な光に包まれました。
灯ろうには無病息災や平和への願いが込められています。

地元の旅館や商店の人たち、そして赤城を愛している多くの皆さんの想いが込められたらんたん祭り。赤城山の雄大さ、自然の魅力はもちろん、美味しい食べ物、歴史や人とのつながりを共有できる素敵なお祭りでした。

来年もまた来たいですね^ ^