小川あきら です。
今日は、中之条の友達の家に用事があったので、
その途中に「中之条ビエンナーレ2011」によってきました。
前回の2009の時には、何度も足を運び、会場を全部回ったのですが、
今回はなかなか都合がつかず、残念です‥。
新潟・妻有地方のトリエンナーレ「大地の芸術祭」もそうですが、
展示されているアート作品はもちろんのこと、
展示会場になっている歴史的建造物(廃校になった学校や蔵、旧家など)や
大自然そのものの価値が素晴らしいと思います。
私が好きな「旧廣盛酒造」もその一つ。明治38年創業の酒蔵です。
明治から平成へと代々受け継がれてきたこの空間。
長い間杜氏踏み続けられた土間の土。酒蔵の空気がしみこんだ柱。
思わず歴史に思いを馳せる、そんな空間になっています。
古い建造物は、使われなくなるとすぐに壊されてしまいがちで、
壊すことによって、町の形や歴史も失われてしまいます。
(前橋の、赤レンガ倉庫もほとんど壊されてしまいました。)
町やそこに住んでいる人の歴史をつないでいくためには、
どうやって残すかを考えていくことが大切ですね。
おまけの中之条ショット★
小川あきら先生は、政治家なので、宴席に出掛けられる機会も多いでしょう。体に気をつけてください。
私が県職員の新採用の時にお世話になった方々は、みんな亡くなってしまいました。今から15年ほど前、その方々のことを上役に尋ねた時、○○さんは?「死んだ。」××さんは?「死んだ。」という具合で、計算してみると、70歳前ではないでしょうか。原因は聞いていないのでわかりませんが、公務員なので、過労や酒の影響も考えられます。
米原万里というロシア語の通訳の方がいらっしゃいましたが、酒についていくつか文章を書いています。ロシアでの宴会場で勧められるままにウオトカを飲んだところ、隣の日本人の男性の同僚が驚いて、「本当に飲んだの?」と聞くので、「あなたもコップに持っている。」と言ったら、「これは、水だよ。大変なことになるぞ。」という声を聞いた瞬間、気を失ったとか、同じく、ロシアのテレビで、ゴルバチョフ時代のウオトカの密造摘発で、たくさんの蒸留器が没収され、大臣がその成果を公表するという番組で、大臣が蒸留器を見ながら、「摘発により、こんなにたくさんの機器が集まりました。」「我が国の才能が集まっています。」「これはすごい。」「これは、ノーベル賞ものだ。」と言ったところで、テレビの画面がザザザと消えてしまった話などです。
調べたり、研究したりするのに酒ほど面白い材料はないですけれど、宴席では、かなり気を使いますね。小川あきら先生の苦労をお察しします。