小川あきら です。
中山間地域のモデルとなっている川場村。
今日は、ふじやまビレッジとライスセンター、そして道の駅かわば田園プラザを調査しました。
40年前から農業と観光を主とした地域づくりに力を入れており、①SLホテル、②世田谷村(世田谷区との地域間交流)、③スキー場、④道の駅かわば田園プラザの4つの柱で、地域の活性化を図っています。
35年前に世田谷区との協定を結び、それに基づいてオープンした世田谷村の「なかのビレッジ」と「ふじやまビレッジ」には、世田谷の小学校64校の5年生が2泊3日の体験学習に訪れるほか、世田谷区民を中心に週末もほぼ満室状態だそうです。
林檎の木を一本借りて花摘みや収穫をするレンタアップルも都会人には大変好評なんだとか。
東京圏との近接性を活かした地域間交流の素晴らしい取組みです。
次にお邪魔したライスセンターは、川場のブランド米「雪ほたか」の生産拠点。厳しい品質チェックや生産管理をしています。まだまだ生産量が少なくで、一年間を通して購入できるところには達していませんが、付加価値をつけることで、農家の経営を維持していく、それが100年後も川場の美しい田園風景を残すことに繫がるのだと、熱い思いを聞かせていただきました。8年連続の金賞米、今年は9年目にチャレンジです!
全国で一番ともいわれる人気の道の駅かわば田園プラザには、年間150万人が訪れ、平日の今日も大変賑わっていました。村の農家さんが470人登録し、毎日新鮮な農産物を直売していますが、驚くのは80歳、90歳の方まで自分でパソコンや携帯を駆使して、値段を決めたり値札を貼ったり、出荷の管理までしているそうです。
住民の皆さんがイキイキしている、自分たちの住んでいる地域に誇りを持っているというのが一番大切なことですね。
ただ、川場村や上野村のように上手くいっている事例がある一方で、過疎が進んで、若者が少ない、高齢者ばかりになってしまった自治体では、効果的な地域対策のアイデアが出てこないとか、こうしたいという思いがあっても人がいなくて中々実行できないという地域も、現実にはたくさんあります。
群馬県は県土の55%が過疎地域、60%が振興山村に指定されているわけですから、過疎対策を市町村に任せるのではなくて、過疎対策は県の問題だととらえ、県の積極的な支援や取組が必要ですね。