小川あきら です。
熊本県庁では、県民総幸福量に関する調査の取組みと、くまもと地下水財団の取組みについて調査。
熊本県は、「県民が幸せを実感できるくまもと」の実現に向け「県民総幸福量(AKH:Aggregate Kumamoto Happiness)」調査を平成24年度から行っています。
①夢を持っている②誇りがある③経済的な安定④将来に不安がない、という4つの指標で幸福度を評価し、地域や年齢による結果の違いを施策に反映して、さらなる幸福に繋げているとのこと。
例えば、以前の調査では工業団地などが多い県北部に比べて、南部の幸福度が低かったことから、南部では新たにフードバレー構想を立ち上げ対策をしているそうです。
小さな幸せを広げていく熊本県しあわせ部の取組も素敵。幸福度を高めるには、まずは自分の住んでいる地域や県に魅力を感じてもらいことが大切ですね。
続いて、くまもと地下水財団の取組について。
熊本地域では、地下水量の減少や水質の悪化傾向が続いたことから、平成24年4月に「公益財団法 人くまもと地下水財団」を設置し、①地下水環境調査事業②地下水質保全対策事業③地下水かん養推進事業④地下水接収・使用適正化推進事業に取り組んでいます。生活用水の8割を地下水に頼っており、代替水源もないので、地下水の量と質を守っていくことが県民生活に直結しているとのこと。
企業や一般の方に水の大切さを理解してもらい、その保全に参画してもらう仕組みも充実しています。賛助会員や寄付金の協力の他に、水田オーナー制度やウォーターオフセット事業なども。
およそ5Kgのお米を生産すると100㎥の地下水を育むことができ、生産されたお米や農作物、さらには加工品や飼料米で飼育したお肉を購入・消費することで、使用した地下水量の埋め合わせをするのがウォーターオフセットです。
地下水保全に参画してくれた企業や個人にはかん養量証明書が発行され、優秀な活動を表彰する顕彰制度も用意されています。自分の行動が地下水の保全にどれだけ役立っているのか、…意識を持って参画できるので良いですね!
水と農業と市民参画、群馬でも良い循環の仕組みを作っていきたいです。