小川あきら です。
県主催のコンベンションフォーラム開催されました。
第一部では、経済ジャーナリストの財部誠一氏の講演、第2部では、高崎商工会議所会頭、前橋青年会議所理事長、トレードショーオーガナイザーズ、コングレによるパネルディスカッションが行われ、「コンベンションを行うと群馬がこれだけ変わる!」というようなテーマで話し合いが行われました。
以前から指摘をしているように、国際会議の誘致や展示会の立ち上げができれば、それだけ群馬県に人が集まるので、交流人口が増加したり、経済波及効果が生じるのは当然で、問題は、全国各地の地方都市で30年以上前からコンベンション施設を建設して同じような道を歩んでいるものの、どこも苦戦しているという現実をどうとらえるかだと思います。
日本で開催される国際会議の件数が年々伸びているから、群馬県でも誘致できるはずだ、という人もいますが、群馬県よりも東京から遠くて、小さな施設しかなくても、多くの国際会議を誘致できている県もあれば、施設が素晴らしくても誘致できていない県もある。
「なぜ、群馬を選ぶのか。」「どうしがら群馬が選ばれるのか。」
そこをもっと真剣に、慎重に考える必要があります。
『東京から新幹線で1時間』というのはこれだけ交通の便が良くなった時代に大きな強みとは言えません。
他県の施設よりも、『立派なハコをつくればいい』というものでもありません。
現実的には、住宅地の中の10ヘクタールの土地では、大きさ的にも環境的にも難しい立地です。
280億円以上の建設コストと毎年5億円以上の維持管理費が一生かかるコンベンション施設。オープンな県民議論が必要です。働いている人たちが参加しにくい平日の昼間という時間帯ではなくて、もっと県民に広く関心を持ってもらう施設が必要です。