小川あきら です。
今日は、大規模地震対策特別委員会の県外調査で、宮城県にきています。
午前中は、東北地方整備局で、震災時の初動対応について説明を受けました。
通常の災害時には、
発災⇒応急復旧⇒本復旧という流れになりますが、今回のような大災害時には、
発災⇒啓開⇒応急復旧⇒本復旧⇒復興という流れになります。
啓開は、応急復旧の前の救援ルートを確保することです。
人命救助や救援物資の調達のために、まずは道を開くことが大切になります。
今回は、内陸部の東北道、国道4号線から、
津波被害が大きかった沿岸の主要地区へ、
櫛の歯のように横軸ラインを確保し、震災後3日間で15ルートを開拓したそうです。
『くしの歯作戦』と名づけられていました。
このルート確保のおかげで、その後の救援活動が大幅に成果を上げたとのこと。
非常時にも、状況に応じて的確な対応を取っていくその判断の重要性を改めて感じました。
午後は、女川町役場を訪問。現在小学校の一部を借りて役場機能を果たしてます。
ここには群馬県の職員さんも3名ほど支援に入っています。
20メートルの津波が襲った町には、今もがれきの山が残っていて、
基礎ごと横倒しになった建物のそのままになっています。
復興には、まだまだ時間がかかりますが、子供たちが元気なのが唯一の救いでした。