放射能対策特別委員会・県外調査③

小川あきら です。

県外調査3日目は、青森県六カ所村の日本原燃の施設を調査。

PRセンターで日本原燃の事業の概要説明を受けた後、

低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、

再処理工場を見させていただきました。

低レベル放射性廃棄物埋設センターは、全国の原発から集められた放射性廃棄物を埋設する施設。

低レベルというのは、1000億ベクレル以下のものを言うそうです。

低レベルの放射性廃棄物は、各地の原発で200ℓドラム缶にコンクリート詰めにされて、

この施設に集められます。

そして、厚さ60センチのコンクリートの埋設施設にドラム缶を俵積みにし、

コンクリートで覆います。

全ての区画がいっぱいになったら、最終的にはこの埋設施設全体を土で埋めることになります。

ドラム缶300万本が処理できる容量で、現段階で約25万本が処理されています。

高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターでは、

フランス・イギリスに処理を依頼していた高レベルの廃棄物が、

ガラス固化体となって返還されたものを冷却のために貯蔵する施設。

ガラス固化体の表面は、毎時1500シーベルトの放射線を放出しているということで、

人間が近づくと20秒も経たずに致死量に達するという説明がありました。

(人間の致死量は、7000ミリシーベルトと言われています。)

再処理工場は、これまで出た使用済み核燃料をウラン・プルトニウム酸化物に処理する施設。

日本国内の核燃料を再処理するのに20年はかかるといいます。

放射性物質の半減期や、再処理の過程、発電の役割を終えた原発の廃炉の課程を考えたときに、

本当に何十年、何百年も後の世代に関わる大きな問題であると改めて感じました。

ちなみに、六ケ所村は、「次世代エネルギーパーク」として、

風力発電所や、石油備蓄基地などが集まっている場所です。

沢山の風車が立ち並んでいました。