放射能対策特別委員会・県外調査①

小川あきら です。

11月7日~9日と、放射能対策特別委員会の県外調査で、

福島第二原発・福島市役所・六カ所村再処理センターの調査を行います。

初日の目的地は、福島第二原発。

第一原発から20キロ圏内の警戒区域内にあり、

空間線量も群馬県に比べると高いということもあって、

将来への影響も考えて当初はこの調査自体に不安もありましたが、

「それも議員の仕事」と割り切って、現地に向かいました。

お昼に立ち寄った食堂は、第一原発から約30キロのところ。

こちらの線量は、0.25マイクロシーベルト。

店主に、除染の対応などを伺いました。

30キロ圏内に入ると、あたり一面、黄色一色で埋め尽くされています。

かつて、田んぼや畑であった場所を埋め尽くしている、セイタカアワダチソウとすすきが

風にふさふさと揺れています。

20キロ圏内のところでは、検問が行われています。

途中、東京電力のバスに乗り換えて、福島第二原発の敷地内に。

ここではさらに厳しい検問が行われ、一気に緊張した空気に点‥。

ちなみに、敷地内の空間線量は、1.2マイクロシーベルト。

作業に携わる方々は誰もマスクをしていませんでしたが、

私はマスクをしたまま見学することにしました。

初めに、所長より、震災当時の状況の説明を受け、

第一原発が崩壊したのに、なぜ第二は助かったのか、

外部からではわからない事情などについて説明していただきました。

その後、研修等で、中央制御室でどういう自体が起こったかのシミュレーションを行い

電源が完全に喪失するまでの慌ただしい様子を再現していただきました。

第二原発の場合、外部電源で使えるものがあり、

計器なども生きていたため、冷静にその後の対応を取ることができたとのこと。

その後、いよいよ原子炉建屋の中へ。

使用済み燃料棒が貯蔵されているプールでは、実際に冷やされている燃料棒や制御棒を

間近に見ることができました。

水深12mのプール。放射線は、1.2mの水で遮断できるそうです。

この燃料プールの空間線量は、0.04マイクロシーベルト位でした。

格納容器の真下では、なんと0.4ミリシーベルト(400マイクロシーベルト)の値。

約2時間、建家内部に滞在し、累積線量は0・02ミリシーベルトでした。

厳戒態勢の中の巨大な建造物の中に入り、その外部に刻まれた津波の痕跡を目にし、

そこで働く多くの人たちに接し、議員それぞれが感じるところがあったと思います。

帰り道、本当に真っ暗な警戒区域を通り過ぎながら、

ここでもう人が生活していないことがじわじわと伝わってくるのがとても印象的でした。