小川あきら です。
エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議(エネ経会議)主催のシンポジウム&
映画「第4の革命~エネルギーデモクラシー」上映会に参加してきました。
エネ経会議は、経済人としてエネルギーの問題を考え、
自分たちの住んでいる地域で、自分たちの足元から、再生可能エネルギーを実践し、
持続可能な地域経済と地域社会の自立を目指す経営者の集まりです。
決められない政府に頼っていても何も始まらないので、
自分たちのできることを実行していこうという理念に、とても共感が持てました。
その活動の一つとして、各地で上映している映画「第4の革命~エネルギーデモクラシー」
福島第一原発事故を今、現在進行形で経験している私たち。
多くの人はできれば原発は止めた方がいいと思っているはずです。
しかし、「じゃあ、エネルギーをどうするの?」と考えたときに、
明確な答えが見つけられない、あるいは答えを持っていても実行できないでいます。
(私は、政府のやるべきことは、原発再稼働の決定ではなくて、
その答えを国民に示し、脱原発依存への道筋を示すことだと思っています)
映画の中で、デンマークの再生エネルギー国民センターが紹介されていましたが、
デンマークでは、1985年に政府が導入しようとした原子力計画を、
市民が「必要ない」と判断し、原発のない国・再生エネルギーの国を実現したという
歴史があります。
太陽エネルギー、風力、水力、地熱エネルギーは、
世界中の誰でも平等に利用できる自然エネルギー源。
しかも、お金もかからずに、尽きることなく長い間利用することができます。
再生可能エネルギーの可能性について、多くの人に知っていただき、
日本でも、デンマークのようにエネルギーデモクラシーを起こしていければ、と思います。
「第4の革命」という言葉は、私は知りませんでした。私が知っているのは、人間は、「火」を知った時と「核分裂」を知った時の2回の革命だけです。核分裂は、ドイツのハーン博士によって最初に行われ、米国に亡命したイタリア人フェルミによって、最初の原子炉がシカゴ大学の運動場の地下に作られました。私の推測では、ドイツ・イタリアが原子力発電を廃止を決定したのは偶然ではなく、特にドイツは、今、急激に発達している生態学(遺伝子工学を含む)を利用したエネルギー開発に自信があるからではないか、と思います。イギリス人は、ドイツ人をやや軽蔑の口調で「頭のいいやつらだ。」と昔から言っています。
小川あきら先生には、原子力に変わるエネルギーを志向するならば、原子力と同じくらい高度なレベルの人材の確保をお願いします。