小川あきら です。
ゴールデンウィークに入って、自動車の事故が相次いでいます。
先日の関越自動車道のバス事故も、本日運転手が逮捕されました。
今朝の上毛新聞でも報道されたように、
今回の事故では、県内で初めてDMATが出動したとのこと。
DMAT(災害派遣医療チーム)とは、
特別なトレーニングを受け災害に対して有効に人命救助を行うプロの医療チームのことで、
昨年の被害日本大震災においても被災地に派遣され、様々な活動を行いました。
今回の関越自動車道の事故では、DMATの派遣要請まで2時間近くかかったとのこと。
もっと早く対応できれば、被害者の痛みをもっと軽減することができたかもしれません。
医療機関や消防との連絡体制をもう一度見直す必要があります。
あわせて、今回の事故の原因は運転手の居眠りと言われていますが、
事故を防止する対策も検討する必要があります。
運転手の技術はもちろんのこと、運転管理などにも問題がなかったのか。
あるいは、防護壁やガードレールを整備することにより、事故の衝撃を減らすことが可能なのか。
5月8日には、今回の事故を受けて、臨時委員会が開催されることになりました。
議会としても、早急に対応していかなけらばなりません。
私の世代は、鉄腕アトムの歌「心やさしい科学の子」とあるように、科学は一般の人々を豊かにするものでした。今は、ある原発学者がいうように、原発はそれ自体格差を助長するしくみを持つ、そうですが、これは、私の短い体験では自動車業界でも言えます。自動車が進歩しても、潤うのは、特許等に保護されたその革新を行った一部の人だけで、末端の工場および運送の現場では、新たな負担が増えるだけのように見えます。工場は古いままで、運転手の労働はきつそうです。
今回の高速バスの事故でも、私は驚いたのですけれど、金沢ー浦安間を時速90kmで走っていたということで、私の世代では、歌に「田舎のバスはオンボロ車」とあるように40kmで短い距離を走るものと思っていました。以前、三菱ふそうのトラックが、タイヤが外れる欠陥があるとして、裁判沙汰になりましたけれど、やはり、運転手および製造現場の労働条件の悪化を思わざる得ませんし、実際、私は、そのトラックを作る会社にいました。
小川あきら先生の力で、この閉塞状況をいくらかでも緩和していただきたい、と期待します。