留学生活躍支援センターと緩和ケア支援センター

小川あきら です。

台風の影響で、帰りは飛行機から新幹線に変更となった広島視察。

①土砂災害の復興状況と広島県の防災減災対策について、②広島県の留学生活躍支援センターについて、③緩和ケア支援センターの取り組みについて、と充実した調査をさせていただきました。

②留学生活躍支援センターは、経済力を高めるイノベーションを起こすために留学生の県内定着率を高めていこうとするもので、県内の26の大学と連携しながらオール広島で取り組んでいるもの。

留学生に対する生活情報の提供、語学学習の機会確保、アパートを借りる際の保証人制度の創設、就職先の開拓など、受け入れから勉学・生活の支援、就職までをワンストップで行っています。

知事が自らの留学経験を基に積極的に進めている事業で、外国人が多く多文化共生が課題となっている群馬県でも是非参考にしたい取組です。

県立広島病院の緩和ケアセンターは、全国に先駆けて平成16年から解説している施設。

患者さんやご家族に対する情報提供や相談窓口の設置の他に、専門研修(人材育成)や、デイホスピス、アドバイザー派遣などの地域連携の取り組みも進んでいました。

明るくて温かい雰囲気の緩和ケア病棟には、ボランティア室もあり、ボランティアの皆さんが毎日交代で図書室の運営や環境整備、デイホスピス、ティーサービスなど様々な支援に関わってくれているとのこと。

今日もアロマセラピーのレモンユーカリの良い匂いが漂っていました。

今後の課題は医療と介護の連携、患者やご家族の意見の反映、後方支援病床の整備などがあります。

在宅ケアや自宅での看取りの重要性をしっかり考えていきたいですね。

緩和ケアセンターは平成10年に県議会に挙げられた請願が実現した素晴らしい事例で、センターの開設には熱意のあるスタッフの活躍が大きかったそうです。

留学生活躍支援センターもそうですが、知事や職員の熱意で一歩も二歩も前に進むことができる。議会で提案しても中々進まないことも多いけど、一緒に取り組んでくれる職員さんを見つけるのも大切だと改めて感じました。