常任委員会県外調査。

小川あきら です。

今日から3日間、常任委員会の県外調査で、長崎県、熊本県にお邪魔します。

まずは、長崎県立大学にて、県立大学の法人化及び統合について調査。

●長崎県立大学(佐世保校・シーボルト校)は、平成17年に法人化した長崎県立大学と県立長崎シーボルト大学が、平成20年に統合してできた大学です。

この法人化と統合は、大学の競争力を高め、存在価値を示すために大胆な改革を行えるようにしたもので、①教授会中心の大学運営から学長の経営手腕によるトップダウンの運営に、②県独自の中期目標による教育研究活動・業務運営の明確化、③経営の効率化(運営費の削減、教員の削減)など様々な改革に取り組んでいるとのこと。

●平成28年4月からは、佐世保校の経済学部(経済、地域政策、流通・経営学科)を経営学部(経営、国際経営学科)と地域創造学部(公共政策、実践経済学科)に分割。シーボルト校の国際情報学部(国際交流、情報メディア学科)は国際社会学部(国際社会学科)と情報システム学部(情報システム、情報セキュリティ学科)に再編するそうです。情報セキュリティ学科は、サイバーテロやネット上の情報漏えいなどへの対処法を学ぶコースで、国内初の設置なんだとか。

●各学科には、それぞれ…目指す将来像が明確に定められており、例えば、国際経営学科では『国際的に活躍するビジネスパーソン!』を目指し、シンガポールなど海外に進出している日系企業で就業体験を行う、公共政策学科では『地域に貢献するプランナー!』を目指し、官公庁等で就業体験を行う、情報セキュリティ学科では『時代が求めるセキュリティのプロ!』を目指し、トレンドマイクロや日本IBMでインターンシップを行うなど、魅力的で実践的な内容となっています。

●また、「しまなび」プログラムという県内の「しま」(対馬、壱岐、五島、小値賀、新上五島、宇久、的山大島)をフィールドワークとして、現地での生活や人々との交流の中で、地域を志向した教育・研究・地域貢献を進めており、この独自の取り組みも興味深かったです。

●群馬県においても、平成26年3月より県立女子大学、県立県民健康科学大学の法人化について議論がなされてきました。両大学が、魅力ある県立大学づくりのための運営体制を整備するとともに、県と共に地域課題を解決できる大学となるためには、中期的な展望を持ちつつ、迅速かつ的確に諸課題に対応していくことが必要で、そのためには公立大学法人に移行し、既に法人化している 国立大学や多くの公立大学、私立大学と「同じ土俵」で競争していくことが必要だという方向性が出されました。

いずれにしても、群馬の土地や人や生活など、地域の魅力を活かした群馬らしい大学を目指していきたいですね。