月一常任委員会

小川あきら です。

今日は、文教警察常任委員会の月一委員会が開催されました。

テーマは「社会科教科書の採択について」と「いじめ問題について」。

どちらもホットなテーマです。

社会科教科書の採択に関しては、自衛隊、国旗・国歌、竹島・尖閣・北方領土、

拉致問題、南京事件、従軍慰安婦問題などについて、

県内中・高校で使われている教科書にどのような記述がなされているか、

そして、その記述に基づいてどのような指導をしているかが議論されました。

そもそも教科書は、文科省の教科書検定をパスしたものの中から採択しているので、

基本的にはどの教科書を選んでも、良し悪しの問題はないといえます。

また、今日取り上げた内容は、憲法の解釈や、領土の問題、

戦争に絡む歴史感に関するもので、国内でも様々な考え方があり、

諸外国との関係も非常にデリケートな内容ばかりでしたが、

地方議会でこのような内容を議論することも大切なことだと感じました。

それぞれの議員の思想・心情や、学校教育としてどこまで指導するかなど、

今後も話し合っていきたいと思います。

「いじめ問題」については、県内の状況や対策について報告がなされました。

群馬県では、H22年の上村明子ちゃんの事件受け、

毎月いじめに関するアンケートを行っています。

いじめを発見するには、現状においては、アンケートが一番効果的とのこと。

そして、回収したアンケートは、担任の先生だけではなく、

複数の教員で内容を確認しているそうです。

大津の事件のように、アンケートの内容が無視されてしまっては、

生徒と教員の信頼関係も崩れてしまいます。

子どもたちの声を大人がしっかり受け止めることが大切です。

このアンケートによる調査および対策により、

認知されたいじめの約90%は解消されていますが、

残りの10%の子どもたちは、今なおいじめに苦しんでいるとのこと。

学校や家庭だけで解決できないならば、地域の方とも協力して、

また、県教育委員会や市教育委員会とも連携しながら、

解消率を100%にすることが課題です。

月一常任委員会」への5件のフィードバック

  1.  組織が大きくなればなるほど、動きだすまでに時間がかかります。組織は法律で動きます。しかし、現場はそうではありません。大津市の教育長が暴力を受けた事件で、youtubeに若い人のコメントに、教育長に対し、自分が暴力を受けた時だけ、訴えるのか、というのがありました。私はこのコメントを擁護はしませんけれど、行政と現場の乖離はこんなところまで来ているのか、という印象です。工場などにいても、事故など起こされたら行政が介入して、仕事にならない、とは何度も聞きました。運搬具の速度を法定速度にされてしまうなどです。私の考えでは、今、行政を預かっている人はインテリすぎて、現場の考えと齟齬が生じているのではないかということです。
     群馬県が大津市のようにならないために、小川あきら先生の現実感覚に期待します。
     

  2. 私(inakabito)個人の意見では、民主党の外交政策は間違っていないので、比例では、私は、今のところ、民主党に投票するつもりです。日本の政治は、大枠では、米国の傘下にある訳ですから、維新の会の勢力増大などと言っても、それほど変化が起こるとは、考えられません。しかも、江戸終期に維新側が勝利したのは、米国に南北戦争が起こり、幕府がハリスなどと結んでいた同盟が弱体化したためで、現在の米国のとは、まるで条件が違います。
     次の国政選挙で、民主党が第一党にならなくとも、連立などの形で、中枢は生き残ると思います。小川あきら先生は優秀なので、これからの政治について、楽観的に行動して良いと考えます。
     なお、私が前回コメントした運搬具とはフォークリフトのことです。トラックなどと誤解されて、道路上でスピード違反をしていると思われないように書いてみました。

  3.  教科書と現場は、いっしょにはなりません。日本軍は、中国において三光作戦(殺し尽くす、焼き尽くす、奪い尽くす)により南京虐殺を実行したとされています。永井陽之助教授の本で学んだのですが、正規軍がゲリラと戦う場合、相手は民間人と区別がつかない訳ですから、戦争の形がどうしてもそういうものになってしまうそうです。
     ペルー日本大使館襲撃事件というのがあり、その実行者は全員殺害されましたけれど、ベトナムでも米軍本格介入の前には、類似の事件は、相当数起こっており、そのため、米軍のゲリラ対策に三光作戦(枯葉剤、ナパーム弾)と同じことが行われたと、やはり永井教授が書いています。 また、教授は、日本が「愚者の楽園」になってしまうことも警戒していました。
     教科書と実際の犯罪や戦争の現場の違いについて、どう取り扱うか、小川あきら先生のような法律の知識を持った、実務的政治家が求められるのだと思います。
     
     
     

  4.  私は、永井教授の書いたものが好きでよく読んでおり、理解しているつもりなのですけれど、憲法について、分からない記述があります。概要は、「日本国憲法は、社会主義的内容を大幅に取り入れたものに改正すべきである。国会での発議は共産党がすbきである。自民党が提案することは、これまでの実績を否定することになる。」これは、不景気になる前の自民党政権時代の文章ですが、社会主義的うんぬんのところは分かる気がしますけれど、他は意味不明です。小川あきら先生は法律家なので、暇があったら教えていただければ、幸いです。

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