文教警察常任委員会・県内調査

小川あきら です。

本日、文教警察常任委員会の県内調査が行われ、

県警鑑識科学センターのDNA型鑑定棟と、ぐんま天文台を訪問しました。

DNA鑑定棟は、もともと科学センター内に設置されていたDNA鑑定部門を、

H22に全国で2番目となる別棟を建設したもの。

これにより、クリーンルームの広さがそれまでの4倍となり、

鑑定件数を大幅に増やすことができました。

DNA鑑定については、近年足利事件などで、

鑑定技術の進歩により、冤罪を証明することができ、

最先端の捜査方法として注目されています。

こちらで行っているSTR型検査という方法では、

DNA型が一致するのは4兆7千億人に一人となっており、

極めて高い個人識別精度を有しています。

また、最近では、犯罪捜査だけではなく、

親子関係の調査などにもDNA鑑定が利用されています。

DNA鑑定棟

その後、高山村のぐんま天文台へ。

ぐんま天文台は、21世紀を担う子供たちに「本物」の実体験を提供することを

基本理念として、H11に設置された施設です。

国内で4番目に大きな口径を持つ150㎝望遠鏡や、

太陽の投影像やスペクトルなどを観察できる太陽望遠鏡など、

本格的な設備が充実しています。

今年5月の金環日食では、500人を超える人が早朝より天文台を訪れたそうです。

全国に誇れる施設なので、多くの子供たちに楽しんでもらいたいですね★

150㎝望遠鏡

人が覗く望遠鏡としては世界最大級です!

こちらは65㎝望遠鏡

太陽望遠鏡

プロミネンスもはっきり見えます!

8月には天の川鑑賞会も★

文教警察常任委員会・県内調査」への5件のフィードバック

  1.  ずっと昔、私は椎名誠の薄い文庫本で、「土星を見る人」というのを読んで、静けさの中の本当に小さな感動というか、初めての感覚を持ちました。国の天文台で毎日土星を観測し、ノート(パソコンのない時代)に土星の輪の状況などが、刻刻変化していくのを記録していく仕事があるのを見て、椎名氏がドキュメント風の小説にしたのです。当時でも米国の衛星が木星に探査に行っていたので、最初は日本は遅れていて、まだこんなことをしているのかと生意気にも思いましたが、読んでいるうちに襟を正したくなりました。
     今は科学の大衆化の時代で、小川あきら先生が啓蒙や人材発掘などに活躍されるのは、大変良いことだと思います。それに椎名氏が書いたような地味な学究的楽しみが加わっても良いと感じています。

  2.  世界初の米国の木星探査機パイオニア10号 ー 1972年(Wiki)

  3.  足利事件での菅谷さんは、たいへん気の毒でした。DNA鑑定は正確なものであるという前提から逮捕されたわけで、それを使う者(検察)も使われた者(菅谷さん)も人間であるという別の前提が忘れられた事件だと私には思えてなりません。
     今、一般社会でも、生物学的意味ばかりではない遺伝子と生存競争を組み合わせた通俗哲学が広まっており、何でも系統分類しようとする人がいますけれど、生物学的にはミッシングリングは存在しない、生物学では系統分類学は錯誤であると考える生物学者がいます。不連続性を擁護する立場です。
     私(inakabito)は、そんな本(構造主義と進化論 池田清彦著)の影響を受けているので、「単純な」DNA還元主義には賛成できないですけれど、小川あきら先生が委員会の調査ということに限定してブログを書いておられることは、好感が持てます。
     変な文章ですみません。

  4. 構造主義生物学では、遺伝子構造の2階建て、3階建てを想定し、安定部分が種を規定し種は実在するものとします。、遺伝子還元主義者のいう突然変異と生存競争の組み合わせは個体の増減にかかわる理論で、新種の定立に関する理論ではないという立場だそうです。
     私はこういう考え方は、政治にも応用でき、旧小寺一派が凋落したのは、このような多元論を理解していなかったため、自民党などから独裁者などと言われたのではないか、と想像しています。
     小川あきら先生は、法律家なので、新政策提案に関してはそんなことは百も承知であることは当然だと分かりますけれど、旧小寺派との関係が少し気になったので書いてみました。

  5.  何度もコメントしてすみません。私が高校生のとき、東大出身の生物学者が講演に来て、「私は、生物学ではトップの東京教育大に行きたかったのだが、親父が見栄っ張りなので、東大に行かされた。」と話していましたけれど、池田清彦氏の略歴を見ましたら、東京教育大卒業、都立大修士課程修了となっておりました。
     東海村原子炉被害者の会の事務局長をされている大泉実成氏は、中大哲学科修士課程の修了者で、その前の私が中大にいた時代から、中大哲学科は東大哲学科の滑り止めだったのです。私が好きな本に「ミグ戦闘機」という翻訳がありますけれど、やはりプロフィルを見ると別の人ですが中大哲学科卒業となっておりました。この本は東大出身者の書いたその種の本に劣るものではありません。中大法律学科出身の私の知り合いが、法律学科を卒業した後信州大学の医者になり、南米にも行ってますけれど、学生のときその人の下宿で、「東大哲学科と中大哲学科の併願が予備校の先生のおすすめなんだ。」と言っておりました。
     私(inakabito)のコメントはくだらないと自分でも思いますけれど、上記の著名人はくだらなくありませんので、小川あきら先生に失礼のないよう書いてみました。

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