たかさき消防共同指令センター

小川あきら です。

今日は決算特別委員会の現地調査。

来年4月1日から運用開始予定の「たかさき消防共同指令センター」にお邪魔しました。群馬県からも2億5000万円の補助金が出ています。

この共同指令センターは、高崎、利根沼田、渋川、多野藤岡、富岡甘楽、吾妻の各広域消防本部が共同で消防指令業務を行うもので、群馬県の4分の3の面積と人口の42パーセント、約84万人を管轄しています。

システムを共同化することで、①指令台数の増加に伴い119番通報の受付がスムーズになる(最大14件)、②通報受付から現場に到着するまでの時間短縮、患者を病院に搬送する時間短縮、市町村を超えた連携が可能、③財政的な経費節減、④大規模災害時の組織的な対応が可能、といったメリットがあります。

4月からの本格運用に向けてしっかり準備をしていただきたいと思います。

また、県のはばたけぐんまプランでは、「11消防本部の広域化を推進し、平成28年を目途に1消防本部体制を目指す」とされていますが、各消防本部等の意向もあって、現状では約半分の広域化となっています。

今回導入したシステムは10年くらいで見直しをするらしく、その間に1消防体制に向けた検討をしっかり進めていきたいですね。

ついでに、北関東で唯一高崎市等広域消防局に配備されている無線中継車も見させていただきました。

東日本大震災が発生した際、広い範囲で通信障害や固定電話・携帯電話の発信制限が行われたほか、消防救急無線基地も被災し、大規模災害時の通信手段確保が大きな課題となりました。

そこで、大規模災害に備え、衛星通信なども機能をもった特殊車両として配備されたのが無線中継車です。

先日の豪雨災害の際にも常総市に派遣し、情報の収集・発信に大活躍だったそうな。