被災地視察 【2日目】

小川あきら です。

県外視察2日目です。

午前中は、多賀城市役所を訪問しました。

多賀城市にも群馬県の職員さんが支援に入っています。

  

多賀城市は、海岸線から2キロも離れているにもかかわらず、

市内の1/3が津波浸水の被害にあいました。

川を上ってきた水が、都市部にも流れ込み、被害が拡大したそうです。

都市部では、建築物によって波の流れが変わり、

細い路地等では、水の流れる勢いが早くなるため、

津波から逃げているはずなのに、前方の路地から津波に先回りされるなど、

どこに逃げてよいのかわからないという特徴があるそうです。

また、災害時の備蓄として、8000食の非常食と4000枚の毛布を備えてありましたが、

実際の避難者は1万2000人で、結局1日分も賄えなかったそうです。

本当に参考になるお話でした。

なお、多賀城市では、小中学校の耐震化が、ちょうど3月上旬に完了したそうで、

幸いにも、災害時に小中学校の被害はなかったとのことです。

役場の入り口には、高崎から届けられた復興祈願だるまも鎮座していました。

  

午後は、福島県庁を訪問しました。

福島県に入ると、放射線量が一気に高くなりました。

酒井県議の線量計では、0.45マイクロシーベルトの数値を記録。

県庁舎内の放射線量は1マイクロシーベルトを超えることもあるそうです。

福島県では、地震、津波の被害に加えて、

福島第一原発の対応という大きな課題を抱えています。

放射能汚染対策や、農産物被害対策について、

また、避難を強いられている子供たちの学校における対策についてなど、

本当にお忙しい中、丁寧に説明していただきました。

  

視察中、何度も余震を感じました。

被災地の皆さんは、今も続く余震と放射能の不安の中で生活しています。

当たり前の安心・安全な暮らしの大切さを改めて感じるとともに、

被災地のために、支援できることは何でもしていきたい。

その思いを強く感じながら帰路につきました。

次回の特別委員会は、7月29日です。

今回の視察の結果を踏まえて、県の対策についても審議していきたいと思います。